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 6月2日 の「アサザイ 今日の1社」はLAホールディングス(2986・JASDAQグロース)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 脇田 栄一様にお越しいただき、事業内容・強み・市場環境と中期経営計画についてお話を伺いました。

 同社は、「ラ・アトレ」「ラ・アトレレジデンシャル」「LAアセット」を主要グループ会社とし、新築不動産販売事業、再生不動産販売事業、不動産賃貸事業を展開する企業グループです。

 前身のラ・アトレは1990年に設立し、「全方位型ビジネスモデル」を標榜して、それまで培ってきた不動産再生のパイオニアの再生事業を主軸としながら、新築から中古まで、戸建てからマンションまで、販売から賃貸までといった、幅広い領域で不動産ビジネスを進めてきました。

 そのラ・アトレが、2020年7月に、単独株式移転によりLAホールディングスとして、ジャスダック・グロースに上場しました。ラ・アトレの時代から、他社にはない魅力的な商品開発、他社が考えつかないような新しい企画力で、少人数ながら効率的な経営を推進しております。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
LAホールディングス(2986)(東証ジャスダック・グロース)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役社長の 脇田 栄一(わきた えいいち)様

「ラ・アトレ="魅力"」

▼LAホールディングスの事業セグメント
 2017年冬の特番に一度お越し頂いたが、当時の社名は「ラ・アトレ」。そのラ・アトレが単独株式移転によって2020年7月に設立したのが、同社「LAホールディングス」で、ラ・アトレの時代から数えると、上場の歴史はちょうど15年となる。
 ラ・アトレの時代に掲げられていたのが「全方位型ビジネス・ポートフォリオ」で、そのスピリットはホールディングカンパニー制の現在も受け継がれている。「全方位型ビジネス・ポートフォリオ」の時代から、同社の事業における特徴は、"他社にはない魅力的な商品開発、他社が考えつかないような新しい企画力"であり、それを少人数で効率的に行うことを継続してきた。

 現在の事業セグメントは、大別して、「新築不動産販売部門」、「再生不動産販売部門」、「不動産賃貸事業部門」の3つ。
 個別に説明すると、「新築不動産販売部門」の主要な事業は、法人取引を対象とする収益不動産開発であり、賃貸マンションや商業ビルを収益用不動産として開発し、リートやファンドに売却を行っており、全社ベースの売上高に占める比率は約7割程度を占めているが、ひとことで 「収益不動産の開発」と括(くく)れないのが同社のスタイルであり、大手財閥系のデベロッパーとは一線を画した商品開発のコンセプト、革新的なデザイン企画によって、"他に比較するものがない物件を開発している"という自負で事業を進め、また、高い評価を得ている。

 続いての事業は「再生不動産販売部門」であるが、ここにおけるキーワードは、「都心一等地」、「100㎡の広さ」、そして「上質」。ターゲット・ゾーンは都心立地のリノベーション住宅が中心であり、その中でも、「1戸1億円以上するプレミアム領域」を得意とし、シリーズ展開している。

 最後の事業は「不動産賃貸事業部門」であるが、これは主に法人を対象とした1棟貸しの物件を扱っており、所有する賃貸不動産については、「ヘルスケア施設」、「商業施設」、「オフィスビル」、「住宅」など、用途の異なる優良不動産を分散して保有している。


▼強みは「他社にはない魅力的な商品開発」と「他社が考えつかないような新しい企画力」
 そして、この"他社にはない魅力的な商品開発、他社が考えつかないような新しい企画力"こそが、同社の強み、差別化の全てと言ってよいと思う。
 例えば、「新築不動産販売部門」において、同社は大手社と同じような商品企画によって、幅広い、いわゆるマス層を狙っていくことは決してしない。高級賃貸レジデンスであれば、従来の高級物件の価値観にはない、「1フロア1住戸」、また、150㎡~200㎡の床面積で、通常選択される3LDK、4LDKではなく、2つのリビングと1つの寝室からなる【1LLDK】といった、今までにない商品コンセプトを打ち出し、希少性やプライベート性といった、他にはないものを求める層をターゲットとすることにより、他とは違う独自のポジションを確立している。

 「再生不動産販売部門」においてもそうだ。同業他社は2,000~3,000万円台の低価格帯を主力とし、首都圏や地方都市で展開しているが、当社は同じような商品供給をするのではなく、1億円以上の高価格帯に注力し、ターゲットを富裕層に定めて付加価値の高い商品企画を行い、価格競争に巻き込まれることのない優位性を築いている。


▼「2021年~2023年 中期経営計画」を発表
 今年2月15日に、同社グループは「2021年~2023年 中期経営計画」を発表した。その概要は、まず、グループの目指す姿として、「社会のニーズや時代の変化に対応した『魅力ある』まちづくりの創造」、「事業活動を通じた社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献」、「中長期での企業価値向上に向けた新たなビジネスモデルの構築」の3つを定め、「経営基盤の強化」、「既存事業の深化」、「サステナビリティの取り組み」について具体的な施策を制定した。

 それぞれ記すと、「経営基盤の強化」とは、「事業ポートフォリオの拡大及び最適化」を目的として、競争優位性の高い分野や継続的に高い成長が期待できる市場など、グループ経営資源を最大限に発揮できる新たな事業領域に挑戦することであり、「既存事業の深化」については、コア事業の拡充に向けて、「住居系開発」、「商業系開発」、「不動産賃貸」の3つの既存事業について、「住居系開発」については「景気の影響を受けにくい住居系開発を主力とし、競争優位性が発揮できる独自のポジションを確立すること」、「商業系開発」については「市況を見極めつつ生活利便施設案件を慎重かつ十分に見定めながら仕入れを行っていくこと」、また、「都市型商業ビルブランド「A*G」シリーズの継続的なブランド力の向上を行うこと」、「不動産賃貸」については「長期的に安定した収益の獲得を目的として、毎年10億円を上積みし、資産残高100億円超を目指すこと」 と、具体的な施策を掲げている。

 また、「サステナビリティの取り組み」については、新規事業の創出として「再生可能エネルギー事業」への進出を決定した。電力供給事業社と協力し、太陽光発電の開発・売却を検討していくという。  
 
 また、一方で、財務戦略として自己資本比率などの財務健全性を向上させることや、内部成長として生産性の高い組織作りも謳っている。

 ホールディングカンパニーへの移行により、社名のみならず、証券コードも変わった。しかし、同社はその"姿勢"、"DNA"が何も変わっていないことが嬉しい。「ラ・アトレ」はフランス語で「魅力(的)」という意味であることを改めて思い出した。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
 また今回はロングインタビューも掲載されております。こちらもPodcast配信よりアップされております。是非チェックしてください!

 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
いつも聴く!ポッドキャスト(ロングインタビューもこちらから視聴できます)
LAホールディングス IRサイト

代表取締役社長 脇田 栄一さまと