9月16日の「アサザイ 今日の1社」はglobal bridge HOLDINGS(6557)を放送しました。 [「今日の1社」取材後記]
2020/09/16(水) 16:33 今日の1社担当

 9月16日の「アサザイ 今日の1社」はglobal bridge HOLDINGS(6557・東証マザーズ)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長兼CEO 貞松 成 様にお越しいただき、沿革・事業内容・保育事業、介護事業、障害(に関する)事業、ICT事業、今後の事業戦略等について、詳しくお話を伺いました。

 同社は、東京都、千葉県、大阪府などで認可保育園を運営しています。
 「夢に向かって成長しつづけよう」の経営理念に、昨今の少子化、高齢化をはじめ、待機児童、老老介護、女性の就業率、M字カーブ、コミュニティの縮小、虐待、貧困など、時代と共に様々な現象が社会問題の解決を目指し取り組みを続けている企業です。

 少子高齢化や人口減少や外国人の増加など、これからも日本の人口構造は大きく変化し、価値観やニーズも多様化してゆくことが予想されます。 こうした社会の変化に対応するため、福祉事業に特化した事業の創出という事業戦略のもと、保育、介護、障害、ICTなどの分野でソリューション事業を拡大し、"福祉の総合企業"として社会に貢献するべく取り組みを続けています。

 井上哲男より取材後記が届いています。ぜひご覧ください。

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取材後記
global bridge HOLDINGS(6557)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役社長兼CEOの 貞松 成 (さだまつ じょう)様

「大志」

▼「選ばれる保育園」になるため、就学支援学習や運動能力を伸ばす
 4つの直営福祉事業のうち、特に知られているのが「保育事業」で、「あい・あい保育園」の運営で知られている。
 2007年に会社を設立して、その2ヵ月後に千葉県千葉市花見川区幕張町に同名の保育園を初めて開設したのだが、現在(2020年12月期第2四半期時点)では、72ヶ所開設しており、2020年度も上期だけで16ヶ所の新規開設を行った。都道府県別の園数は、千葉県が36ヶ所、東京都が22ヶ所、神奈川県の川崎市で2ヶ所、大阪府で12ヶ所となっており、千葉県では圧倒的にトップ。ドミナント展開を行っていると言える。

 「あい・あい保育園」の特徴は、「選ばれる保育園」になるため、就学支援学習や運動能力を伸ばすことに力を入れていることだ。具体的には、小学入学の準備として就学前能動的学習に力を入れており、3歳児から1人1台の机といすを与え、独自に開発した、数量や図式、文字などを学ぶ学習プログラムを行っている。これは、幼稚園に通わせる訳にも行かず、また、平日の習い事も厳しい状況で、それでも子供の学習にはついてはとても心配している共働き家庭(夫婦)に非常に評価が高い。アンケートを見てもそれは明らかである。

 また、限られた敷地のなかでも子供の運動能力を高めるため、大型固定遊具「AINI(アイニ―)」を使って跳躍力や懸垂力といった身体機能を鍛えるとともに、周りの子どもたちと一緒に遊ぶことによって人間力が磨かれるよう工夫されている。

▼「介護」、「障害」、「ICT」それぞれの事業の特徴
 冒頭、「4つの直営福祉事業」と書いたが、残りの3つは「介護」、「障害」、「ICT」、それぞれの事業であり、「介護事業」は老人介護施設の運営であり、「やすらぎ」のブランド名で、東京都、大阪府でそれぞれ1ヶ所事業を行っている。
 また、「障害事業」は、障害を持つお子さんの保育事業として、「にじ」という名前の保育園を14ヶ所で運営している。

 同社の事業において極めて特徴的なものは、実は最後の「ICT」の部分なのかもしれない。この事業は、まず、自らの「あい・あい保育園」で(これは事業ではないが)活用されている。
 具体的には、独自に開発した保育業務支援システム「CCS PRO ( Child Care System )」というICTを積極的に活用することによって保育士の日常業務を補助し、これによって保育園業務の生産性が大きく改善され、なんと、保育士の年間休日が130日も確保できるようになり、なおかつ、良い人材の採用もできるようになったという。この部分は「大きな差別化」と呼んでいい。

 それでは、なぜ、この「ICT」が"事業"なのかと言うと、それは、このシステムを、包括的保育園支援システム「CCSシリーズ」として、プラットフォーム事業を行っているからである。自社開発したシステムを他の保育園に提供している同業は無く、同社は、内製化したシステムでサブスクリプション・モデルを構築したということになる。

 これにより、自社直営の保育園だけでなく、同業の利用者には「適切な保育」を、保育士には「働きやすさ」を提供している。
 7つのコンテンツの内容は、「園児の登園管理、保育日誌記載、保育補助金請求、監査記録などをカバーする総合業務支援システム」、「保護者への写真・動画の販売サイト」、「園児の午睡や皮膚温度を計測できるチェックセンサー」、「文房具、消毒液、玩具、家具などの保育用品専門のECサイト」、「保育園と保護者をつなぐ連絡帳アプリ」、そして、「思考力と量感覚をはぐくむ幼児算数講座」などであり、月額で料金が発生するストックビジネスである。

▼「global bridge HOLDINGS」社名の由来
 同社の社名「global bridge HOLDINGS」は一見すると、何をしているのか分からないと思うが、この社名には深い意味がある。
 企業の存在理由は社会問題の存在そのものだと、「アサザイ」で私は何度も語ってきたが、貞松社長は、まだ、青年と呼んだ方がふさわしい若いときに「日本の人口問題を社会問題と捉え、これを福祉事業によって解決する」ことを決意し、会社を興したのである。人口減少、特に労働人口の減少について、外国人労働者の受け入れや移民など、ばく然と、今後日本に移り住む外国人が多くなることを予想し、それに向けた事業を、というので「global bridge」という名前を冠したのである。

 そして、当時、まず問題であったのが待機児童問題であり、この問題ゆえに働きたい若い世代が働けないという社会問題の解決のために「あい・あい保育園」を作ったのである。
 その第1号が開設されたJR幕張駅近くに私の実家はある。保育園が出来たのも記憶にある。駅の利用者、人口ともに少なく、静かで小さな町で起業されたときのご苦労をお聞きして、少し胸が熱くなった。
 あの町で、苦労しながらも大志を抱いていた青年がいたことを、今度地元の仲間達に語ろうと思う。繰り返し書く。「企業の存在理由は社会問題に対してソリューションを提供したいと考えるから」。ただ、それだけである。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

 それでは来週もお楽しみに!

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代表取締役社長兼CEO 貞松 成さまと

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