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 1月22日の「アサザイ 今日の1社」はNEW ART HOLDINGS(7638・JASDAQ)を放送しました。

 今回は、代表取締役会長兼社長 白石 幸生様にお越しいただき、企業理念・事業内容・重点施策である海外展開・そして株主還元等について詳しくお話を伺いました。

 同社は、アートの持てるすべての力で、社会とすべての人を、美と健康と幸せに導きます、を企業理念に、ブライダルジュエリー「ダイヤモンドシライシ」「エクセルコダイヤモンド」、全身美容「ラ・パルレ」、アート事業、ゴルフ用品「クレイジー」を全国展開しています。

 現在の重点施策として海外展開を進めており、2022年3月期連結決算数値の「売上高30億円」・「営業利益4億円」の達成をもって香港を始めとしたアジア主要市場での上場を目指し、取り組みを続けています。

 井上哲男より取材後記が届いています。ぜひご覧ください。

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取材後記
NEW ART HOLDINGS(7638)(東証ジャスダック・スタンダード)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録
お相手は、代表取締役会長兼社長の 白石 幸生 (しらいし ゆきお)様

「『"NEW" ART』に込められた理想」

▼完璧な輝きを追求したブライダルジュエリーを新婦の手に届ける
 記念すべき「アサザイ」初めての動画配信回(テスト)に、ふさわしい企業をお招きすることができたことを大変、光栄に思う。

 同社の沿革は、1994年にブライダルジュエリー事業である「ダイヤモンドシライシ」を創業したことから始まる。現在の事業セグメントは、「ブライダルジュエリー事業」、「全身美容事業」、「その他(スポーツ)事業」、「アート事業」の4つであるが、現在もこの「ブライダルジュエリー事業」が、全社売上の約8割を占める主力事業であり、これは、「ダイヤモンドシライシ(DIAMOND SHIRAISHI)」と「EXELCO」によって行われている。そして、この「EXELCO」こそが、現在の世界90%以上を占める(ダイヤモンド)カットのルーツを作った会社である。

 「EXELCO(DIAMOND)」は、ベルギーにおいて200年以上続く、ダイヤモンドの名門トルコスキー一族が営んでいる会社で、その4代目マーセル・トルコスキーが生み出したカットであるアイディアルラウンドブリリアントカットは、(前述した)"誰もがダイヤモンドの形として思い浮かべるあのカット"である。言い換えれば、それを超えるカットはもう編み出されていないのだ。
 その真摯な姿勢は長い歴史を経ても変わることなく、今もなお、原石の仕入れから全て自社による一貫生産(マニュファクチュール)にこだわり、ブライダルジュエリーとして新婦の手に渡るまで、完璧な輝きを追求し続けていることが、世界で"ダイヤモンドブランドNo.1"と呼ばれている由縁の全てである。


▼全身美容事業も順調に成長
 その他のセグメントを説明すると、「全身美容事業」は「ラ・パルレ(PARLER)」が行う事業で、全社売上の17%程度を占める「ブライダルジュエリー事業」に次ぐ主力事業だが、この2つの事業が非常に好調であり、今年度の業績予想として、5期連続の過去最高売上、2期連続の過去最高営業利益を立てているが、発表されている第2四半期時点での決算を見ると、売上高は前年同期比20%増、営業利益は174%増と極めて順調な進捗となっており、年度予想達成のがい然性は高く、既に増配も発表している。

 また、「その他(スポーツ)事業」は、現在は、ゴルフ用品において「飛ばし」に拘った「CRAZY」のブランド戦略を行っているが、今後は他のスポーツ領域にも進出する用意があるという。

 最後の「アート事業」であるが、子会社ニューアート・フィンテックが行うこの事業は、主に絵画の卸売販売、「NEW ART LAB」(銀座)において絵画の小売販売を行っており、具体、草間彌生、奈良美智等の日本の現代アートを扱うとともに、「軽井沢ニューアートミュージアム」の運営も行っている。また、新たな取組みとして、昨年10月に香港に子会社を設立し、アートと金融の融合として、新しいビジネスモデルであるアートファンド事業を始動した。

 今後の成長戦略も各セグメントで多岐にわたるが、なかでも注力するのがアジアでの事業展開である。
 現在、日系百貨店などを中心に、台湾(5店舗)、香港(1店舗)、中国・上海(1店舗)の出店を果たし、ブライダルジュエリー事業(店舗によっては、プラス全身美容事業)を行っているが、2021年度までに、それぞれの出店数を、台湾13店舗、香港4店舗、中国・上海3店舗に拡大し、また一方で、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポールなどでの展開も視野に入れ、何れは他のアジア市場で上場することを目指すという。


▼「NEW ART」への想い
 業績やセグメントの説明を長々と書いたが、白石会長とお話をさせて頂いて、最も強く感銘を受けたのは、同社の社名に掲げる「NEW ART」への想いである。
 同社の企業理念は「アートの持てるすべての力であなたを美と健康と幸せに導きます」というもの。

 「アートの力」。これは、アートとは何かをずっと想い続けてきた会長にしか分からない領域のものであり、小職が推測できるレベルのことではないかもしれないが、そんな拙説を聞きながら、美術、彫刻と宗教の関わり、そして、宗教よりも高い位置にあったであろうこれらアートが世の中にもたらしてきた力のお話をしてくださった。「今の日本、アジアのアートを浮世絵(海外に流出したという意であろう)にしてはならない」と語られたことが、アートファンド事業や「軽井沢ニューアートミュージアム」の運営にもつながっているのであろう。

 世界に『ART』と名のつく会社は多いが、その前に『NEW』を冠した会社はないと会長は言われた。
 誰もやっていないこと、そしてまだ誰も気づいていない『ARTの力』。会長が求めているものは、もしかしたら、経済活動である「事業」という領域さえも超えた世界なのかもしれない。久しぶりに魂を揺さぶられる経営者に出会った。

 最後に、スプリングキャピタル社の経営指標ランキングを載せる。昨年5月に同社はユニバース入りしたが、その順位は3408社中、274位。この順位は、投資家の瞳に「ダイヤモンドの原石」に映るのではなかろうか。そして、その原石はいつかアイディアルラウンドブリリアントカットを纏い、燦然と輝く。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
 また今回は、その模様を動画配信でもご覧いただけます。是非ご覧ください。

 それでは来週もお楽しみに!

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