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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 12月18日の「アサザイ 今日の1社」はメニコン(7780・東証1部、名証1部)を放送しました。

 今回は代表執行役社長 田中 英成 様 にお越し頂き、事業内容、強み、成長戦略等について詳しくお話を伺いました。

 同社は、コンタクトレンズやケア用品などの開発・製造・販売を自社で一貫しておこなう総合メーカーとして事業を展開しています。
 これまでハード、ソフト、ディスポ(使い捨て)、サークルレンズ、乱視用、遠近両用と様々な種類のコンタクトレンズを開発してきました。

 近年では、購入後もレンズを安全に使っていただきたいという思いから、レンズの交換や度数の変更がいつでもできるという、全く新しい独自のサービス「メルスプラン」を展開しコンタクトレンズのパイオニア企業として、そして創造型スペシャリスト企業として、いつの時代もユーザーのニーズに合った事業展開に尽力しています。

 井上哲男より取材後記が届いています。ぜひご覧ください。

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取材後記
メニコン(7780)(東証1部・名証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録
お相手は、代表執行役社長の 田中 英成(たなか ひでなり)様

「使命」

▼コンタクトレンズのリーディングカンパニー
 誰もがその社名を知っているメニコン。その創業は現在の田中社長のお父上である田中恭一氏が、1951年に日本で初めて角膜コンタクトレンズを開発し、実用化に成功したことに始まる。
 以来、コンタクトレンズのパイオニア企業として、業界をリードするとともに、「より良い視力の提供を通じて、広く社会に貢献する」をスローガンに、常にコンタクトレンズ使用者のことを第一に考え、企業活動を行ってきた。

 無論、主要事業は「コンタクトレンズ事業」。「視力の提供を通じ、信頼できるパートナーとしてお客様の人生と関わってゆきたい」という想いから、安全性へのこだわりを持ちながら、培ってきた技術力をさらに進化させ、快適さと便利さを備えたコンタクトレンズを創造してきた事業であるが、その製品は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、定期交換・使い捨て型コンタクトレンズ、遠近両用コンタクトレンズ、ケア用品などに広がり、あらゆる瞳のニーズに合わせた製品を作っているといえる。

 また、その他に、「コンタクトレンズ事業」で培った技術を応用し、「動物医療事業」、「環境・バイオ事業」、「ライフサイエンス事業」の新規事業にも取り組んでいる。

 同社の業績を語るうえでのキーワードに、「メルス会員数」、「メルスプラン」という単語がある。
 これは、2001年にメニコンから誕生した、月々の定額制でコンタクトレンズをご利用頂くサービスである。

▼豊富なラインナップで顧客ニーズに応える
 コンタクトレンズを「安全に、安心して使って欲しい」という思いから、流通構造を大きく変革し、"月々定額制"という画期的なシステムを生み出した。
 メニコンの豊富なラインナップの中から、お客様の瞳に最適なコンタクトレンズを提供するのだが、使い捨てレンズはもちろん、乱視用や遠近両用レンズに至るまで、品質にこだわった製品を取り揃えている。コンタクトレンズは、汚れやキズがつき、破損してしまうことがあるが、そのような万が一のトラブル時にも、メルスプランなら快適な視力を維持するために、新しいレンズに無料で交換するという。常に良いコンディションでコンタクトレンズを使っていただくことが、このプランの目指すところであるからだ。

 また、ライフスタイルの変化により、ハードからソフトに変更したい時や、またレンズの度数が合わなくなった時でも、その時々に合わせ、最適なレンズへ変更することができ、瞳の健康を維持していく上で大切なケア用品についても、メルスプランなら会員価格でご自宅までお届けする「ケアプラスコース」がご利用いただけるという。

 この「メルスプラン」による、ストック型ともいえる安定的な売上が同社の強みの第一であるが、シリコーンハイドロゲルという高性能なコンタクトレンズをはじめ、豊富な製品ラインアップを発売していることも強みである。製品開発力について一例を挙げると、1日使い捨てコンタクトレンズではコンタクトレンズの内面を触れずに装着できる「スマートタッチ」という独自のパッケージも持っている。

▼中期経営計画「VISION2020」達成に向けて
 同社は、中期経営計画「VISION2020」を推進中であるが、最終期である2021年3月期を最終期の計数目標として、売上高1,000億円、営業利益率10%、ROE10%を掲げている。
 その目標に向けての取組みとして、「開発・製造・販売の自社一貫体制を活かした事業の拡大」に取り組んでおり、3つの戦略として「メルスプランの成長」、「海外事業の成長」、「新規事業の成長」を打ち出している。海外事業を積極的に進めるとともに、様々な分野の新規事業にも着手し、コンタクトレンズ事業に続く、第2、第3の柱として成長させていきたいということだ。

 また、株主優待にも積極的な姿勢を見せる同社は、事業に関連した株主優待を用意しており、コンタクトレンズに関連した優待から、当社の新規事業に関連した優待、そして寄付からお選びいただけるという。そして、2020年3月末から、さらに内容をグレードアップするという。

 今回お話ししていて、同社の決算説明資料に書かれている以上の大きく、深い事業展開をされていることが良く理解できた。会社説明会などが開催された場合は、是非とも足を運んでいただきたい。

 日本の「医療機器」は、正直、海外メーカーに押されっぱなしの状態が続いてきたが、コンタクトレンズについては、その高い性能、快適な装着感から、ここ10年で世界からの認知、評価が大きく高まり、シェアを拡大させている。今後もこの流れは加速するであろう。そのため、同社の日本のために果たす使命は非常に大きいといえる。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

 また、同社は12月14日(土)に企業IR&個人投資家応援イベント in 東京にてご出展されました。プレゼンテーションの内容は、12月27日(金)16:55~17:25にラジオNIKKEIにて放送されますので、是非お聴きください。
 番組終了後は、Podcastでも配信されます。

 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
メニコン IRサイト
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代表執行役社長 田中 英成さまと