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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 11月6日の「アサザイ 今日の1社」はハウテレビジョン(7064・東証マザーズ)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 音成洋介 様にお越し頂き、事業内容・強み・成長戦略等について詳しくお話を伺いました。

 同社は、成長意欲の高い優秀層を向けのキャリアプラットフォームを展開、大学生向けには、難関大生向け就活サービス「外資就活ドットコム」、そして「外資就活ドットコム」を卒長した若手社会人向けに「Liiga」運営しています。

 同社のプラットフォームはユーザーストック型のプラットフォームで、ハイレベルなコンテンツ・企業情報に厳選して発信している為、口コミと検索で次々にユーザーが集まってきています。
 こうして集まってきたチャレンジ意欲の高い学生が志望企業に内定し、卒業するタイミングになってLiigaに移行していきます。このように卒年別にユーザーがストックされていく仕組みになっており、このビジネスモデルが同社のコアとなる強みとなっています。

 井上哲男より取材後記が届いています。ぜひご覧ください。

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取材後記
ハウテレビジョン(7064)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録
お相手は、代表取締役社長の 音成 洋介(おとなり ようすけ)様

「キャリアアップする全過程に関わる覚悟」

▼優秀層を多く抱えたキャリアプラットフォーム事業を展開
 今年4月、マザーズに上場された際に、「ハイクラスの学生とハイクラス企業のマッチング」という事業内容がとても話題になった。
 成長意欲の高い優秀層を多く抱えたキャリアプラットフォーム事業を展開しているが、そのプラットフォームとは、大学生向けの「外資就活ドットコム」、若手社会人向けの「Liiga」というサービスである。

 「外資就活ドットコム」は、大学生といっても"挑戦志向の高い大学生"がメインユーザーであり、登録学生の約8割が難関大学と言われる大学、大学院に在籍しているが、既に、先輩のアドバイスや口コミによって、その登録がグローバルプロフェッショナルへの"定石"となっている。また、ターゲットワードを絞ったSEO対策が採られていることも"質の担保"に繋がっている。

 学生の年次を問わずに登録可能なことも特徴の1つで、そのサイトには3ヶ月以上の勤務を前提とした有給の長期インターンシップについての情報も掲載されているが、これらは採用募集企業によるものであり、その企業群は、外資系、日系を問わず、金融機関、コンサルティング会社、投資顧問、ベンチャーキャピタル、総合商社など、報酬が高く、入社難易度の高い企業が中心となっている。そして、この「外資就活ドットコム」におけるビジネスとしての収益モデルは、採用募集企業から広告掲載料や成約課金を受け取ることである。

 一方で、若手社会人向けのプラットフォームである「Liiga」は、「外資就活ドットコム」を卒業した(若手)社会人向けのキャリア開発サービスであり、当然、「外資就活ドットコム」経由の登録が多く、全体の約半数が「外資就活ドットコム卒業生」である。
 これは、同社のプラットフォームが"ユーザーストック型"(のプラットフォーム)であることを意味しており、卒年別にユーザーがストックされていくこの仕組みが出来上がっていることは、同社のコアとなる強みである。
 また、このことが、「人材採用ビジネス」から「キャリアアップ支援ビジネス」へのステージ展開を可能としている。

▼ハウテレビジョンのビジネスモデル
 このビジネスの収益モデルは、「前課金」、「人材エージェント・採用募集企業からの成功報酬」、「自社エージェントサービスによる成功報酬」の3つであり、蓄積したデータベースの開放、利用といった部分の収益化も図られていることが特徴だ。

 同社のこれら2つのプラットフォームの作りこみは、「ユーザーを育む」といった意識から、「学ぶ」、「出会う」、「実践する」といった視座に立ったサービスの提供が行われている。そして、このことの持つ意味は大きい。

 なぜかというと、従来のいわゆる就職サイト・転職サイトであると、求人広告・スカウトのみであり、それが叶ったら、次にニーズがあるまでは見ない状態となるが、同社の場合は、「メディアやコミュニティといった"日常使いされるサービス"があるトラフィック構造」となっている。例えば、提供している「コミュニティ」は、カテゴリユーザーのクローズドな情報交換・議論の場となっており、日常使いの代表的な仕掛けといえる。

 これにより、メインユーザーであるキャリアアップ志向の高い若手層が、転職ニーズの有無にかかわらず、日常的に利用し、ひいては求人広告・スカウトへの誘導量の増加、効果の高まりに繋がっている。

▼キャリアアップ全過程に関わる
 市場環境を考えるに、新卒採用支援市場は現在、約1,200億円程度の市場規模と言われ、成長は持続しているが、中途採用含む教育市場であるキャリアアップ支援市場は、その16倍以上である2兆円に迫る市場にまで成長してきた。
 "人生100年時代"においては、転職・副業・学習は当たり前。
 プロフェッショナルのキャリアを生涯に亘り、同社が"エンパワメントする"ということに対するニーズは高く、就職、転職、留学、副業、学習など、継続的なキャリアアップという、これまでの固定化されたキャリアの概念を超えた、引退後や余暇についてまでも含め、「人生を謳歌するためのキャリアアップする全過程」に、同社は"関わりたい"という覚悟を決めている。

 「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」。
 一瞬、見た者が気圧される壮大な同社のビジョンには、ここまでの"覚悟"が存在しているのだ。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

 それでは来週もお楽しみに!

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代表取締役社長 音成洋介さまと