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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 7月17日の「アサザイ 今日の1社」はアイリックコーポレーション(7325・東証マザーズ)を放送しました。
 
 今回は、代表取締役社長CEO 勝本 竜二様にお越し頂き、沿革・事業概要、事業セグメント、強み、今後の成長戦略等について、詳しくお話を伺いました。

 同社は、来店型保険ショップである「保険クリニック」を全国に約190店舗運営している、保険ソリューション会社です。
 また保険分析・検索システム『保険IQシステム』や保険申込ナビゲーションシステム『AS-BOX』等を独自に開発。開発したシステムは自社で使用するだけでなく、保険販売手法の教育・研修と共に金融機関や大手企業代理店等へ提供されています。

 同社のシステムは、業界初の申込書取り出し機能等、保険の販売担当者の事務負担を軽減させる機能も搭載したシステムです。昨年施行された保険業法改正にも対応しており、保険流通の新スタンダードツールとして、幅広く利用されています。
 
 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
アイリックコーポレーション (7325)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録
お相手は、代表取締役社長CEOの 勝本 竜二(かつもと りゅうじ)様

「システム部門を持つ強み」

▼全国198店舗まで拡大した保険クリニック
 現在、幾つかの来店型保険ショップの名前をリスナーの方はご存知だと思うが、同社が1999年にこの「来店型」というスタイルを用いたのが日本における始まりであり、同社のブランドは、「保険クリニック」である。

 会社設立は1995年。1997年に保険業法の改正に合わせ、生命保険、損害保険の乗合代理店登録を行い、複数の保険会社の保険商品を取り扱う生命保険媒介業並びに損害保険代理業として営業を開始した。上記のとおり来店型保険ショップ第1号を東京・文京区の本郷でオープンし、この6月末時点で、直営38店舗、フランチャイズ160店舗の合計198店舗にまでその規模は拡大している。

 セグメントは、「保険販売事業」、「ソリューション事業」、「システム事業」の3つ。
 「保険販売事業」は「保険クリニック」の直営部分の事業であるが、同店の特長は、自社で開発したシステム(「保険IQシステム」)の活用にある。
 このシステムにより、保険を視覚的に理解できるとともに、現在加入中の保険の保障内容についても、その図解された分析シートが、変更や追加を考え易いものとしている。そして、専門のコンサルタントが、複数の保険会社の保険商品からお客様一人ひとりの希望にぴったりの保険選びが出来るようサポートしてくれる。

 また、ライフプランが作成すれることによって、これからの必要なお金やリスクを視覚的に把握することも出来る。保険だけでなく、様々な研修と試験に合格したコンサルタントが、家計、住宅ローン、年金、相続、介護などのお金に関する様々な疑問や不安に答えてくれるのも心強い。
 さらに、いざ保険が必要になった時のフォローや住所・氏名変更、ライフイベントに応じた保険の見直しなど、長く安心して人生を歩んでいただくためのアフターケアにも力を入れている。

▼「AS-BOX」と「ASシステム」を販売するソリューション事業
 「ソリューション事業」には大きく分けて2つの事業がある。1つは2008年より行っている、「エージェントソリューション事業(部門)」であり、金融機関、保険代理店、企業代理店等に保険申込ナビゲーションシステム「AS-BOX」と、生命保険の現状把握分析・検索提案システム「ASシステム」を販売しており、この4月以降でも、幾つかの銀行や保険代理店での導入に関するニュースリリースが出ている。現在の導入社数は350社以上と、サブスクリプション型事業としてストックな利益を生み出しているのだ。

 もう1つが、2004年より行っている「保険クリニック」のフランチャイズ展開である。この「保険クリニック・フランチャイズ店」に対して、保険分析・検索システムである(前出の)「保険IQシステム」を提供しており、また、教育・研修や情報共有、店舗運営ノウハウ、プロモーション等のサポートを行うことによって、直営店と同等のサービスを全国で展開できるよう配慮がなされている。

 また、この6/27に、『TSUTAYA』と業務提携を行うことで合意したリリースが出たが、全国に約 1,300 店舗を展開する『TSUTAYA』が店舗内のテナントとして、「保険クリニック」の店舗をFC展開していく意向とのこと。「 保険クリニック 」と『 TSUTAYA 』の顧客層はともに30代から50代と共通しており、親和性の高い提携と考えられる。

▼「保険IQシステム」を軸に保険の販売支援を行うシステム事業
 最後の「システム事業」は、グループ会社インフォディオとともに行っている、保険分析・検索システム「保険IQシステム」をはじめとする、保険の販売支援を行うためのシステム開発事業である。

 具体的には、保障内容や金額等を、生命保険募集人がスマートフォンやタブレット等のカメラで撮影するだけで、保険の内容をビジュアルで分かりやすくした「分析シート」を作成することが可能となっており、これについては、現在、特許の出願中である。
 また、ここにおける今後の事業展開のキーワードも「AI」といえる。自動読み取りと独自の自動分析を行うことにより、現在、他社が生命保険証券1枚を分析するのに通常60分かかるところを、同社は5分で行うことが可能であり、お客様の待ち時間が、最大90%以上短縮し、お客様とのコンサルティングにより多くの時間を費やすことができるという。

 ここまで書いてくると、先週「アサザイ」でご紹介した、「GA technologies」との強みの共通点がお分かり頂けると思う。
 これは、自社で開発を行う「システム事業部門」を保有し、それを、同業においてサブスクリプション化を図り、そして、それが業界のデファクト・スタンダードとなる可能性があるということである。
 来店型保険ショップ業界における同社の強みも、まさにこの部分である。
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 放送後記は以上です、いかがでしたか?

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

 それでは来週もお楽しみに!

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