2月20日の「今日の1社」は、ヴィスコ・テクノロジーズ(6698)を放送しました。 [「今日の1社」取材後記]
2019/02/20(水) 13:56 今日の1社担当

 2月20日の「今日の1社」は、ヴィスコ・テクノロジーズ(6698)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 足立 秀之様にお越しいただき、事業内容、強み、市場環境、成長戦略等についてお話を伺いました。

 同社は、製造業の現場においての、検査対象物の傷、汚れ、寸法、異物などの外観上の欠陥を検出する画像処理検査装置のファブレスメーカーです。
 
 日本国内の製造業の現場では、画像処理検査装置が普及しつつありますが、未だに人手に頼った目視検査を実施している製造現場もあります。
 また、中国、東南アジア、南米などの新興国の製造業の現場では、日本国内の製造現場と較べて目視検査を主とした製造現場が多数あり、人件費の高騰や製品品質の安定化に向けて画像処理検査装置の導入が進みつつあります。

 そのような環境の中、同社は究極の画像処理システムを追及しながら、世界の市場に優れた画像処理検査装置を提供しています。

 井上哲男から取材後記が届いております、ぜひご覧ください。

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取材後記
ヴィスコ・テクノロジーズ(6698)(東証2部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。
お相手は、代表取締役社長の 足立 秀之 (あだち ひでゆき)様。

「"人間の考え方"をアルゴリズム化する」

▼高度な画像処理検査ソリューションを提供
 2017年12月にJASDAQスタンダードに新規上場したが、そのちょうど1年後に東証2部に市場昇格を果たした。
 「高度な画像処理検査ソリューションを提供する企業」 。ひとことで同社の事業を語るとこのようになるが、その沿革、起業の経緯が興味深い。

 外資系企業で画像検査に携わっていた足立社長を含めた5名が、「お客さんが検査条件を自由に決めるプロダクトアウト型の画像検査」では販売に限界があると感じ、2003年に、(一定の汎用性のある)装置、検査条件等を提案するビジネスモデル、言い換えれば、こうすれば検査ができるという『ソリューション(提供)型ビジネスモデル』に商機があると考え、共同出資で創業したという。

 狙いはものの見事に当たった。
 装置を使った画像検査のノウハウの蓄積に加え、究極の画像処理装置開発をめざして、新たな製品開発を進めた結果、『ソリューション(提供)型ビジネスモデル』が、多くの企業、現場で支持され、遂には、検査精度の高さが求められるコネクタなどの電子部品の検査分野において、「技術力で一歩秀でた会社」として認められるまでに成長したのだ。

▼世界的な省人化ニーズ、品質向上ニーズの高まりで拡大
 事業のコンセプトは、「人の目の代わりになるマーケットイノベーターとなる」ということであり、具体的には、これまで人が目で見て良品か不良品かを判断してきた「目視検査」ではなく、画像処理検査装置に接続されたカメラで撮像し、良品か不良品かを判断する「画像検査」の提案を行っている。

 製造業の現場における現在のキーワードは『FA(ファクトリーオートメーション)』。
 国内はもちろんのこと、世界的な省人化ニーズ、品質向上ニーズの高まりにより、検査の自動化は急務であり、この状態はまだ当面続くため、少なくとも今後数年間の市場環境は良好であることに疑問の余地はなく、特に、中国・アジアでのニーズの高まりが需要をけん引すると考えられている。この外需の部分は、今年度についても業績見通しの上方修正を行った際の要因にも挙げられている。

 世界的な生産ラインの自動化トレンドとしては、光電センサ、近接センサ等生産ラインにおけるセンシング需要が全般的に拡大しており、特に画像処理システム市場の拡大は著しく、今後もこの勢いが続くことも、併せて同社への"追い風"である。同社が得意分野とする、電子部品や半導体等の外観検査用に使われる装置への需要は極めて高い。

▼3カ年の中期経営計画は、初年度として上々のスタート
 同社の強みの第1のポイントは、「"人間の考え方"をアルゴリズム化する」ということに成功しているということ。
 これは、人間の「知覚判断」、「経験判断」、「認識」といった、かなりウエットな部分を画像処理技術で再現するということを突き詰め、その答えである、ソリューションとして、「独自の画像処理アルゴリズム(ソフトウェア)を搭載した外観検査装置」と「光学技術(検査ノウハウ)」を組み合わせたサービスを提供している。

 業績の伸びが著しい同社は、先週2月12日に前述の通り、通期の業績見込みを上方修正した。
 期初見込みに対して、売上高が2.9%の増収、利益項目については、営業利益が47.2%、経常利益が42.4%、最終利益が65.2%の増益と、利益の上方修正率の大きさが目を引く。
 今期を初年度とした3カ年の中期経営計画の進捗をきちんと見守っていきたいが、再度書くが、初年度として、上々のスタートを切ったことを覚えておいて欲しい。
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取材後記は以上です。いかがでしたか?

本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは、来週もお楽しみに!

(関連リンク)
ヴィスコ・テクノロジーズ IRサイト
アサザイ(2019.2.20放送分)

代表取締役社長 足立 秀之さまと


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