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 7月18日の「アサザイ 今日の1社」はケイアイスター不動産(3465・東証1部)を放送しました。

 今回は、代表取締役 塙 圭二 様にお越しいただき、沿革と事業内容、販売住宅の特徴、強み、成長戦略等について、お話を伺いました。

 同社は、新築戸建分譲住宅の販売をメインに、注文住宅、中古住宅、不動産仲介と総合不動産業として事業を行っております。
 人々の生活の中心となる"住まい作り"を手がける同社ですが、見つめているのはそこだけではありません。「豊・楽・快(ゆたか)創造企業」として、その先にあるお客様の豊かな人生、暮らし、人との関わり、そして幸せあふれる笑顔のため、オリジナリティとクオリティを追求した住まいづくりを実現を目指しています。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
ケイアイスター不動産(3465) (東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役 の 塙 圭二 (はなわ けいじ)様。

「豊・楽・快」(ゆたか)創造企業」

▼主力事業は戸建分譲事業
 分譲住宅販売で急成長を遂げている。
 大手の目安ともされる「年間1000棟以上」住宅を販売している同業内で比較すると、さらにその成長性は際立つが、同社の創業は1990年11月であり、今年で創業28年を迎える歴史のある会社であることをまずは認識して欲しい。

 主力事業は、「戸建分譲事業」。この3月期の全社売上高の約76%を占めるが、その他に、「注文住宅事業」、福岡県における注文住宅及び土地の販売を行っている「よかタウン事業」、「中古住宅事業」をセグメントとして持っている。

 「戸建分譲事業」は、不動産仲介業者から土地を仕入れ、分譲住宅のデザイン・設計を行い、建築後に自社または仲介業者を通じて分譲住宅を販売する流れだが、地域としては、東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、神奈川県など関東エリアが中心で、特に、群馬県、栃木県、茨城県の北関東エリアでのシェアが高く、昨年度の着工棟数ベース・シェアも、群馬県で19.8%、栃木県で17.9%、茨城県で8.0%と非常に高い。群馬県、栃木県の着工のほぼ5分の1を占める計算だ。

ケイアイスター不動産の2つの特徴
 同社のターゲットは、いわゆる一次取得者。
 世帯年収で500万円以下の住宅購入希望者向けに、その土地の周辺家賃を下回る住宅ローン返済額で購入できる土地付き木造戸建住宅を販売している。具体的には、土地面積が80-200平米程度、延床面積100平米前後、間取り3LDK-5LDKで販売価格が2千万円から4千5百万円程度の物件が中心で、価格訴求力の高い住宅の販売を心掛けていることが、まずは同社の特徴として挙げられるが、インタビューを通じて感じたのは、これは、これは同社にとって「目的」や「ターゲット」ではなく、「願い」に近いのではないかということである。

 続いての同社の特徴は「デザインにこだわりを持っていること」。
 同社は"デザインのケイアイ"と呼ばれるほど、"機能的でスタイリッシュなデザイン"を提供し続けているが、設計は原則として自社で行い、そのための関連従業員を30名程度擁している。
 無論、評価も高い。全国1300社以上が加盟する全国住宅産業協会主催の優良事業表彰制度において、その「優良事業表彰」を、2015年、2016年の2年連続で受賞したという実績にそのことは表れているが、その他にも、2015年度の「グッドデザインぐんま」、2015年の、第9回「キッズデザイン賞」を始めとする、数多くの賞を受賞している。

 この2つの特徴は、同社の経営理念である「我々は豊かで楽しく快適な暮らしの創造をめざす「豊・楽・快」(ゆたか)創造企業です」につながるものであると私は考えている。
 理念に掲げられているものは「家」ではなく、「暮らし」である。
 無理のない住宅ローン、帰ってきて見上げるたびにうれしく感じ、誇りに思えるデザイン。それは、まさしく「暮らし」のためなのであろう。

▼自社販売から「仲介販売体制」に移行へ
 同社は、2015年3月期に、販売体制をそれまでの主体であった自社販売から徐々に「仲介販売体制」に移行してきた。このことも、経営理念に近づくための施策であったのだと今回私は感じた。

 住宅販売において最も恐れることは在庫期間が長くなることである。
 同社は、この「仲介販売体制」への移行により、業界最大手並みの「高回転経営」を達成している。在庫期間が長くなるということは、同社の利益、また、財務に影響を及ぼし、そのことは結果的に、住宅を求める人にとっても良い影響はないことになる。

 土地の購入については不動産仲介業者から土地の売却提案がされるのを待つのではなく、自ら不動産仲介業者を訪問し、権限を譲渡された担当者がスピード感をもって売却提案に回答する。
 また、住宅の販売においては、複数の仲介販売会社へ依頼することによって、スピード、効率性を高め、棟数増加というスケールメリットの上昇と建築コストの低下に結びつけ、家を求める者、そして、同社の利益率の上昇につながっているのだ。

 この仲介販売会社については、2017年2月より組織化を図り、「KEIAI.NET」加盟店として体制づくりを強化している。順次、エリアを拡大させており、この3月末時点で、加盟店数は132まで増加したが、今期250店舗にまでその数を伸ばし、できるだけ早い時期に1000店舗まで拡大させ、不動産ネットワークにおける加盟店全国NO.1を目指すという。

 それに必要なことは、加盟店へのサービスの拡充であり、そのため、「ノウハウ」と「IT技術」の供与による販売促進サポートを充実させ、「Total Winな販売フローの構築」を目指す方針である。
 具体的には、「AIコンシェルジュによる商談アシスト」、「VR内覧による反響数増加(予定)」などである。いずれは、ローンシュミレーションから審査・申し込みまでをシームレスにオンライン上で行えるようなプラットフォームを開発し、契約からお引き渡しまでのフローを効率化することによって、お客様の利便性を飛躍的に向上させたいと社長は語った。

 また、最後に社長が話された「M&A」の利用とは、成長速度を買うという行為に他ならない。
 スプリングキャピタル社の経営指標ランキングの対象となって2年。2016年度、2017年度の確定順位は、それぞれ、71位、89位と非常に高い。3372社中89位ということは全企業の上位2.6%に位置するということであるが、さらに上を目指す素養を十分に感じさせてくれる取材・収録であった。

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取材後記は以上です、いかがでしたか?

本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
ケイアイスター不動産 IRサイト
アサザイ(2018.7.18放送分)

代表取締役  塙  圭二さまと