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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 1月17日の「アサザイ 今日の1社」はPCIホールディングス(3918・東証1部)を放送しました。

 今回は、代表取締役 原口 直道 様にお越しいただき、事業セグメント情報、今後の成長戦略等についてお話を伺いました。

 「株式会社りーふねっと」の完全子会社化、IoT/IoE社会における「安心・安全」への貢献に大きな期待がかかる「AppGuard」の取り扱い開始等、同社の今後の成長へ向けた戦略を盛りだくさんでお話頂きました。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
PCIホールディングス (3918) (東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役社長の原口 直道(はらぐち なおみち)様。

「初登場137位/3326社中」

▼同じ価値観と方向性を持つ企業とのM&A
 M&Aで度々話題となる同社が上昇したのは2015年の8月。翌年9月には東証1部に市場昇格を果たした。

 前期より変更した事業セグメントは2つ。「ITソリューション事業」と「半導体トータルソリューション事業」で、前者が売上高の約86%を占める。

 自動車の組込みソフトに強みを持つ企業であるが、現在のキーワードは「IoT/IoE」。この事業領域における成長が期待され、M&Aもそれに向けたシナジーが見込まれるという"判断基準"で行われている印象を受ける。

 直近のM&Aは、昨年12月に行った「りーふねっと」。

 もともと同社は、車載組込みに加えて通信制御系にも強みを発揮していたが、「りーふねっと」も携帯電話やモバイル端末での利用を中心としたインターネット関連事業を手掛けており、既に、大手旅行会社向けスマホサイトの構築、テレビ局向けキャンペーンサイトの企画、Webサイトの制作等を行ってきた実績がある。今後、当グループが推進している「IoT/IoE事業」においてソリューション提案を行う際の大きなチカラとなろう。

▼今後の大きなカタリストを秘めた製品
 現在、同社には今後の大きなカタリストとなる可能性を秘めた製品がある。

 それは、「AppGuard」というセキュリティソフトであり、Blue Planet-Works社へ出資したことからその取扱いが始まった。

 ロングインタビューで深掘りをしているので、是非お聴き頂きたいが、このソフトは、従来の、かつて悪さをしたことのあるウィルスを見つけて処置を施す、いわゆる"指名手配方式"(モンタージュ方式)ではなく、未知のマルウェアにも対応し、同社曰く、"完全防御により要塞化"するもので、米国で18年以上破られたことがない実績を誇っている。

 "究極のセキュリティ"として多くの(米国)政府系機関に採用されている実績もさることながら、私が再度驚いたのが、その"軽さ"である。"わずか781キロバイト"ということは、およそ、デジカメ1枚程度の容量ということになる。

 この「AppGuard」は、 同社がすすめる「IoT/IoE事業」に、安心・安全という重要な付加価値をもたらすことになり、やはり、同じ方向性を持ったベクトル上の相乗効果が見込まれる。

 この売上は、現在のところ、今期の経営成績の見込みには含まれていない。その理由は、まだ緒に就いた段階であるからだが、既に引き合いは強く、テスト段階に入っている案件もあるという。非常に大きな今後のカタリストであることに間違いはない。

▼経営指標ランキング137位
 同社は、スプリングキャピタル社の経営指標ランキングのユニバースに、昨年5月から加わったが、その順位(2016年度確定順位)は、3326社中137位。また、優秀な企業が多く集まる「情報通信業」においても、380社中33位と、その順位は輝かしいものであり、全社順位に至っては、昨年11月時点で130位(上位3.9%)にまで上昇している。「AppGuard」というカタリストを含まずに実現したこの順位が、今後、どこまで上昇するのか楽しみである。

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取材後記は以上です、いかがでしたか?

今回は、後日ロングインタビューを配信されます。
セキュリティ製品である「AppGuard」についてさらに詳しくお話しいただいております。
ぜひお聴きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
PCIホールディングス IRサイト
アサザイ(2018.1.17放送分)

代表取締役社長 原口 直道さまと