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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 12月13日の「アサザイ 今日の1社」はディーエムソリューションズ(6549・JASDAQ)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 花矢 卓司 様にお越しいただき、沿革・事業内容・業界動向・成長戦略についてお話を伺いました。

 同社は、「つなぐ」をキーワードに、リアルな広告媒体であるダイレクトメール事業とバーチャルなネット媒体を活用したインターネット事業を展開するダイレクトマーケティング企業です。

 すでに「レッドオーシャン」の市場ではないかとイメージされるダイレクトメール事業ですが、同社はダイレクトメールの企画からデザイン、印刷、封入・封緘作業、配送業者への引渡し、及びロジスティクスセンターにおける預託商品の保管、管理、配送まで「一気通貫体制」で対応できるという独自の強みを生かし、3,000社以上の取引実績を構築しています。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
ディーエムソリューションズ(6549)(東証ジャスダック・スタンダード)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役社長の花矢 卓司(はなや たくじ)様。

「高く帆を掲げ」

▼ディーエムソリューションズの事業内容
 「ダイレクトメール事業」と「インターネット事業」。
 世の中の人に、どちらが「ブルーオーシャン」で、どちらが「レッドオーシャン」か、と問えば、前者を「レッドオーシャン」と答えるのが普通であろう。

 同社は2004年9月にダイレクトメールの発送代行会社として創業し、今年の6/20に上場を果たしたが、この間に培った揺るぎない「強み」が、その一般的な"思い込み"を否定している。

▼ワンストップサービスに強み「ダイレクトメール事業」
 同社の「ダイレクトメール事業」とは、ダイレクトメールの企画からデザイン、印刷、封入・封緘作業、配送業者への引渡し、及びロジスティクスセンターにおける預託商品の保管、管理、配送まで、顧客のニーズに応じて、いかなるステップからでも顧客の望む最適なソリューションを用いたワンストップサービスを提供すること。

 各工程について述べると、「デザイン」については「美しさは基準。」という言葉を胸に、常により良いものを生み出そう、心を動かすデザインを提案しようと努力しており、美しさは当然の前提として、さらにオリジナリティあふれる企画やコンセプトを加え、独自の視点とアイデアで心を動かすデザインを、個別のお客様のためだけに提案している。そして、この「印刷」については、小ロットから大ロット、ペラものからページものまで、様々な対応が可能であり、パンフレット、冊子、広告チラシ、名刺、ハガキ、封筒、招待状、ポスター、伝票、カレンダー、うちわ、タックシールなど、あらゆる印刷に対応している。また、この事業における「肝」ともいえる「メールセンター」であるが、東京に5ヶ所、大阪に1ヶ所の物流センターを有し、月間900万通(1日30万通)の処理能力を誇っている。

 従来、広告代理店、デザイン会社、印刷会社、封入・封緘作業会社、配送業者と、別々の会社に発注していた工程を一括管理することにより、工程間のやりとりによるタイムロスや中間マージンがなくなり、労務負担の軽減のみならず、利便性と経済性の向上が実現できることから、現在、年間約3,100社もの顧客から発注を受けている。そして、年間4000億円の市場規模で10年以上推移しているこの業界において、いまだに、新規顧客数が月平均で80社から100社あるという。70名もの営業担当者が、ターゲットである500通から3万通のDMを発送する中小規模の企業を丹念にカバーしている証左である。

 これまで10年以上に亘って積み重ねてきた実績と信頼、(新規参入するには大きな設備投資が必要となる)メールセンターの整備、そして、70名もの営業担当者を抱える営業力。この3つこそが、「レッドオーシャン」の防波堤となり、その内海を「ブルーオーシャン」に変えているのだ。

▼「バーティカルメディアサービス」の強化を図る
 もうひとつの事業である市場規模として約1兆3,000億円の「インターネット事業」は、顧客のWebサイトがたくさん閲覧されるための「SEO」と呼ばれる検索エンジンの最適化がスタート時の主要なサービスであった。

 これを活かしたSEOコンサルティング、コンテンツマーケティング、運用型広告、そしてWebサイトの制作など、トータルソリューションを提供する体制を構築したのだが、常にその根幹の指針としてあるのが、「顧客のビジネスモデルを理解した上で、マーケティング施策を実施し、アクセス解析による効果の検証も併せて行うことにより、売上の増強というマーケティングゴール達成を目指すWebコンサルティングを提供する」ということ。

 さらに、顧客のWebサイトに直接施策を行うだけではなく、集客メディアを構築・運営し、顧客のWebサイトに送客するメディア運営も実施するなど、提供サービスの幅を広げてきたが、現在は、例えば、「ウォーターサーバー比較」のポータルサイトのように、閲覧者の使用目的や求める条件に合わせて最適なウォーターサーバーを選択できるよう、商品ごとの詳細情報に加えて、口コミやランキングの掲載を行うなど、「バーティカルメディアサービス」の強化を図っている。

▼今後の成長戦略
 同社の成長戦略は、同社にとって"ブルーオーシャン"であるDM事業での既存の強みを維持したまま、「和集合」を膨らませること。

 「インターネット事業」の顧客数は約500社。「ダイレクトメール事業」の顧客数は上記のとおり年間約3,100社であるが、サービスの"和集合"である「クロスセル」の利用社数は、現在100社程度である。今後、両事業からこの和集合の部分に入ってくる顧客が見込まれる。

 「『ダイレクトメール』も『インターネット』も、『ディーエムソリューションズ』」。
 こう呼ばれるようになったとき、同社は、ブルーもレッドも関係なく、高く帆を掲げ、大海を進んでいることだろう。
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取材後記は以上です、いかがでしたか?

本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
ディーエムソリューションズ IRサイト
アサザイ(2017.12.13放送分)

代表取締役社長 花矢 卓司さまと