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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 3月22日の「アサザイ 今日の1社」はデジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916、東証1部)を放送しました。

 今回は、代表取締役専務 市川 聡 様にお越しいただき、事業内容、カンパニー制度、強み、成長戦略などについてお話を伺いました。

 同社は、金融の基幹システムや通信制御システム、Webシステム、ビジネスアプリケーション、組み込み系システムなど様々な分野で事業を展開する独立系情報サービス会社です。
 創業から35年、金融、通信、運輸、製造、大手システムインテグレーター等多様なお客様との信頼を積み重ね着実に発展してきた同社は、2017年3月17日ついに東証1部へ市場昇格されました。

 現在は、【5年以内にトリプル10を目指す】を目標として、「2017年6月期に売上高100億円(10ビリオン)」、「2019年6月期に営業利益10億円」、「2021年6月期に営業利益率10%」の達成を掲げ、更なる成長に向けて歩んでおります。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
デジタル・インフォメーション・テクノロジー (3916) (東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役専務の市川聡( いちかわ さとし )様。

「 輝く2% 」

▼安定した事業基盤で、東証1部への市場昇格を果たす
 設立は1982年。上場したのは一昨年の6月であったが、それから1年9ヶ月のスピードで、先週の金曜日(3月17日)に東証1部へと市場昇格を果たした。

 事業を主だった売上セグメントに分けて説明すると、金融系や通信、公共などの大規模システム開発や運輸系の大規模Webアプリケーションのシステム開発、ERPパッケージによるシステム開発や保険薬局総合管理システムであるASP事業などを行っている「 ビジネスソリューション事業 」、「 組込み 」をモバイル機器、通信機器、車載機器の3分野を中心に行っている「 エンベデッドソリューション事業 」 、中小企業向けに経営管理システムとして知られているカシオ計算機の「 楽一 」の販売を子会社が行っている「 コンピュータ販売事業 」(この「 楽一 」の販売台数は、全代理店中、10年続けて第1位を続けている。)、そして、「 ( 自社商品事業である )その他事業 」 となる。

 売上構成比は、「 ビジネスソリューション事業 」が約60%、「 エンベデッドソリューション事業 」が約30%とこの2つのセグメントで約9割を占めており、「 コンピュータ販売事業 」が約8%で、「 ( 自社商品事業である )その他事業 」 が2%となる。

 このうち、「 ( 自社商品事業である )その他事業 」 を除く約98%が、これまでとても安定的な事業として同社を支えてきた。なぜ、「 コンピュータ販売事業 」もそう言えるのかという疑問をもたれるかもしれないが、この販売は多くの場合4年から6年のリース契約であり、その継続率は70%を超えるため、ストックビジネス色が強いと評価できる。

▼DITの成長ドライバー
 さて、表題に掲げた「 輝く2% 」とは無論、 「 ( 自社商品事業である )その他事業 」のことであり、これが、現在同社が注力している成長ドライバーである。

 その注力商品が、「 xoBlos 」( ゾブロス )と「 WebARGUS 」( ウェブアルゴス )。

 「 xoBlos 」( ゾブロス )はマイクロソフト社のエクセルの良さを最大限に活用し、全社ベースでバラバラなエクセル表やCSVなどのデータを分解し、再構成、結合を図り、システム連携によって出力まで行えるプラットフォームである。
 
 この2月現在で導入社数は220社を突破し、契約代理店数も32社にまで拡大した。日本IBMが構築した地区防災システム帳票の出力エンジンとして採用されて葛飾区へ納入されており、また、青森県でも採用されたことから現在稼働準備中でもある。他社のクラウドベースのネットワークストレージサービスと連携させた付加価値サービスの実現がこれからも検討され、その実現により大きな成長力が期待されている。

 また、「 WebARGUS 」( ウェブアルゴス )は、電子署名の技術を基に、Web改ざんを瞬間に検知し、瞬間に復旧するソリューションであり、そのオリジナルな発想が評価され、日経BP社主催の「 ITpro EXPO AWARD2014 」で優秀賞を受賞したこともある。今期はサーバ80台規模という大規模システムユーザ( 金融系 )への導入が完了したが、この金融系大規模案件は他でも推進中であるとのこと。契約代理店数も24に増加し、次のステップを睨んだ海外での販売に向けて具体的な商談活動も開始された。

 この「 WebARGUS 」( ウェブアルゴス )の大きな意味での次のターゲットはIoT分野への適用。この市場性は限りなく大きい。

▼「トリプル10」達成のために必要なこと
 同社が現在掲げている、経営における計数目標は「 トリプル10 」。2017年6月期(今期)に売上高100億円(10ビリオン)、2019年6月期に営業利益10億円、2021年6月期に営業利益率10%を達成するという。
 そのためには、この「 輝く2% 」の成長、そして、現在、非常に安定的な業績を示してきた、「 残りの98% 」のスタビリティがこれからも発揮されることが必要である。
 そして、後者についてあまり私は心配していないことから、前者の成長が、そのまま同社の「 プラスα 」として業績に寄与するものと期待している。
 やはり、「 輝く2% 」である。
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取材後記は以上です、いかがでしたか?
本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
デジタル・インフォメーション・テクノロジー IRサイト
アサザイ(2017.3.22放送分) ゲスト企業:デジタル・インフォメーション・テクノロジー

代表取締役専務 市川聡さまと