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 10月19日「今日の1社」は、トラスト・テック(2154、東証1部)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 西田 穣 (にしだ ゆたか) 様にご出演いただき。事業内容、海外事業展開、決算見込、中期経営計画などについてお話を伺いました。

 同社は、製品開発や製造分野への人材派遣・請負などを中心とした人材ビジネスを展開しております。海外展開も積極的に進めており、2016年8月には、英国の人材派遣会社である「MTrec社」へのM&Aを実施しました。MTrecが本拠とするイングランド北東部は、自動車関連メーカー等の製造業が集積しており、日系企業も多数進出している地域でさらなる成長が期待されます。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
トラスト・テック (2154) (東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の西田 穣( にしだ ゆたか )様。

「 川上から川下まで 」

▼トラスト・テックの事業セグメント
 業績好調な人材派遣業の1社で、大きなセグメント区分は、技術系、製造系の2つである。

 前期ベースで全社売上の73%程度を占める技術系の顧客(業種)別売上は、輸送用機器が約50%、電気機器が25%程度と、この2業種で約75%を占め、残りを機械や情報・通信などの業種が占める。実際の業務内容は、開発・設計の受託と技術者の派遣に加えて、実験評価、生産技術、ソフト開発、設備保全といった業務を行っている。

 全社売上の残りの約27%を占める製造系においても、やはり、輸送用機器と電気機器のウエイトが高く、この2業種で45%程度を占め、残りは、機械や建材・住宅設備機器、印刷など多くの業種に分散されている。この製造における、請負/派遣の比率は、請負・受託が約4割で、人材派遣が約6割となっている。

 つまり、開発・設計の「川上」から、実験評価、生産技術、ソフト開発、設備保全といった、製造という「川下」につながる業務を支え、無論、「川下」においてもその業務を行っているのである。

▼活発なM&Aへの動き
 法改正もあり、大手社のM&Aが活発化しているが、同社も同じであり、これについては海外戦略においても有効に活用している。

 これまでも香港にグループ会社を持ち、中国で事業展開する日系企業向けに人材サービスを行ったり、ベトナム、インドネシア等、東南アジアへ進出する企業のサポートをしてきたが、この8月に英国「MTrec (エムトレック)社」をM&Aによって取得し、日本と同程度の市場規模である英国への進出を決めた。


▼拡大・成長スピードの維持を目指す
 業績も好調で、ここ数年の好調さが今期(2017年6月期)も継続する見込みであり、売上高で対前期比+39.9%、利益3項目についてはそれぞれ、約22%の増加を見込んでいる。この好業績に伴い、株主還元である配当についても4期連続の増配見込み(この4月に1対2の株式分割を行っているため、今期も実質的に増配)である。

 中期経営計画で掲げているのが 「『地域軸』及び『領域軸』での拡大・成長スピードの維持を目指す」ということ。これによる計数目標は、「年率20%以上の成長スピードの維持、連結営業利益率10%の達成」を掲げている。今後、国内、海外における、この、『地域軸』及び『領域軸』の拡大を見守りたい。
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取材後記は以上です、いかがでしたか?

本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
トラスト・テック IRサイト
アサザイ(2016.10.19放送分) ゲスト企業:トラスト・テック


代表取締役社長 西田穣さまと