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 9月14日の「今日の1社」は、アイリッジ(3917、マザーズ)を放送しました。

 今回は代表取締役社長 小田健太郎様にお越し頂きまして、事業内容・同社の強み・決算内容・成長戦略などについてお話を伺いました。

 今回、同社の代表的なO2O ソリューションとして、スマートフォン向け位置連動対応のプッシュ型情報配信サービス「popinfo」をご紹介しました。利用ユーザー数が2009 年にサービスを開始して以来、数多くの企業様に集客 ・販促向けソリューションとして利用されており、2016 年 7 月には4,500万ユーザーを突破するなど、日本最大級のO2Oソリューションとなりました。そして、事業領域はO2Oのアプリマーケティングから、フィンテック、ビックデータと、さらに幅広い領域に進んでおります。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
アイリッジ (3917) (東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の小田 健太郎( おだ けんたろう )様。

「 横、そして、縦の広がりに期待 」

▼アイリッジ社名の由来
 「iRidge」(アイリッジ)という社名は、インターネットの「i」に「Ridge」をプラスしたもの。
 「Ridge」とは地球のプレートが発生する海底山脈のことだそうで、新しい地球が創られる場所のRidgeのように、インターネットを通じて、世の中に新しい価値を創り続けていくことを経営理念(ビジョン)として掲げている。

 O2O関連というと同社の名前が市場で挙がるが、同社のO2Oプラットフォームである「popinfo」のユーザー数は4500万人を超える。実に国民3人に1人が利用している計算である。

▼アイリッジの強み 
 同社の強みは「技術力」+「企画力」。この部分がどのようにして得られたのかは、今週アップされるロングインタビューにおいて、小田社長の大学卒業からの職歴、そして、そこで何を学び、考え、体得したのかがそのDNAであることが分かるので是非お聞き頂きたいが、この「技術力」と「企画力」のバランスが取れていることが同社の総合的なソリューション提案力の高さとなっていることは確かである。

 「バランス」というと、収益構造のバランスもとれている。同社の収益構造は、「popinfo」のライセンス料が生み出すストック収益の部分とO2Oに関わる顧客のアプリ開発というフロー収益の2つの部分で成り立っているが、これに、マーケティング施策、ソリューション施策を四半期、半期毎に行うことによってユーザー数従量課金(報酬)も発生する。

 9/9に発表した本決算も好調。終わった期(7月決算)はその前期に比べて、売上が65.2%、営業利益が27.2%増加したが、これは従前の予想を、それぞれ10.4%、14.1%も上回るものであった。今期についても30.1%の増収、46.1%の増益(営業利益)見込みとなっている。

▼アイリッジの成長戦略
 今後の成長戦略は、まずは、コアビジネスの深耕である。O2O領域でのサービスラインナップの拡充を行い、具体的には、単なる「集客・販売促進」だけでなく、「ターゲティング」や「決済」までをも網羅したソリューションの提案をさらに広げることである。「O2Oはまだまだ取り入れている企業が少ない」との社長の言葉は、この領域が成熟期に達するにはまだまだ時間がかかり、市場規模はこれからも大きく成長するということである。今の時点で、そのリーディングカンパニーとして存在していることは大きな強みである。

 また、ソリューションのレベルアップに欠かせないビッグデータの蓄積、活用やインバウンドへの対応にも力を入れるという。

 この「O2O」領域を「横の広がり」と例えるのであれば、「縦の広がり」はやはり「フィンテック」であろう。既に顧客に金融機関やクレジット会社があり、バス利用などの決済機能も提供している同社は、「横」と「縦」の双方での成長が見込める。

 同社がスプリングキャピタル社の企業ランキングのユニバースに加わるのは来年5月。どんな順位に飛び込んでくるのか今から楽しみである。
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 取材後記は以上です、いかがでしたか?

 取材後記にもありました通り、今回はロングインタビューをオンデマンド配信します。
 ぜひこちらもチェックして下さい。

 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
アイリッジ IRサイト

代表取締役社長 小田健太郎さまと