5月11日「アサザイ 今日の1社」は、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)を放送しました。 [「今日の1社」取材後記]
2016/05/11(水) 11:53 今日の1社担当
5月11日「アサザイ 今日の1社」は、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884、マザーズ)を放送しました。

 今回は代表取締役CEO 吉村元久様にお越しいただきまして、事業内容・ビジネスモデルの特色、具体的なグループ会社の紹介など詳しくお話を伺いました。
 
 今回の放送で、単純にM&Aを行う企業なのではなく「支援」を行う企業だということを伝えてゆきたいと語っていた同社、一つ一つの説明に創業の精神である「日本の食文化を守り、育み、拓く」という思いが強く伝わってきました。
 
 インタビュアーの井上哲男より取材後記が届いていますので、どうぞお読みください

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取材後記

ヨシムラ・フード・ホールディングス (2884) (東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役CEO 吉村元久(よしむら もとひさ)様。

「 "真っ直ぐな"事業、支えてきた"志" 」

▼投資家に一番伝えたいメッセージ
 この3月4日に上場したばかりであるが、上場前からの堅調な業績、そして高いROEが注目されている。
 しかし、今回ご出演された意図は、「投資家に正しく事業内容を理解して欲しい」。
 ただ、それだけであった。

 沿革について触れると、2008年3月、東京都港区において、中小企業の支援・活性化を目的として設立されている。ちょうど8年で上場に至ったことになるが、2014年に産業革新機構が出資をしており、現在の株主構成を見ても、投資育成ファンドなどが並んでいることから、同社の事業を応援したいという多くの"志"があったことが分かる。

▼日本の味を守り、育んでゆきたい
 事業内容についてであるが、まずは、通常の食品メーカーとは異質であるということを理解して欲しい。

 創業の精神は、「日本の食文化を守り、育み、拓く」。
 日本には、食品企業で中小の企業がたくさんあるが、少子高齢化による売上減少や事業承継問題などによって本来の力を発揮できずに立ち行かなくなっている企業が増えている現状をなんとかしたい、という思いがこの創業の精神に表れているのだ。

 そうした企業の株式や事業を譲り受け、ヒト・モノ・カネによる支援を行うことにより、地方の中小食品企業の再成長と地域経済の活性化を図ることができる。そのため、商品力、技術力、営業力など、何かひとつの「強み」を持った中小食品企業がグループとなり、独自のプラットフォームを創出することで、「日本の味」を守り、育んでいきたいということがDNAである。

 同社について「M&A」という単語を抜かして語ることはできないが、この単語は、ややもすると、「乗っ取り屋」、「ハゲタカファンド」をイメージさせる危険がある。しかし、同社はただM&Aをして終了するのではなく、成長する為のプラットフォームを用意し、強みは最大限に活かし、弱みをフォローし、お互いに支えあって成長していくビジネスモデルを構築し、長く付き合っていくということが大前提なのだ。
 この「支援」という部分を語らずに、M&Aだけを語るのは、まさに"画龍点睛を欠く"行為なのである。

▼食品産業に特化しているという根拠
 ビジネスモデルとして食品産業に特化しているというユニークには根拠がある。それは、まず第一に、競合する投資ファンドが手を出しづらい分野であるということである。加えて、決してM&Aの対象が大手ではないということは、リスクを伴うことであり、当然のスキルとして、食品業界の市場環境や商習慣、中小食品企業特有のリスク等を熟知しているということが挙げられ、それを持っている企業が少ないということである。

 そのため、数ある中小企業の中から強みを持つ企業を選ぶ目利き力を磨き、デューデリジェンスや交渉のノウハウ、知見が蓄積されていなくてはならない。さらに、都市銀行、地方銀行、信用金庫、証券会社などの金融機関、M&Aアドバイザリー業務をおこなう企業等と幅広いネットワークを構築して、中小食品企業のM&A情報を得る体制も構築されていなくてはならないのだ。
 同社の先行メリットはとても大きいといえる。

▼これからの期待
 現在、傘下にある会社名を挙げると、楽陽食品、オーブン、白石興産、ダイショウ、桜顔酒造、城北水産、ジョイ・ダイニング・プロダクツなど、それぞれの分野で歴史とキラリと光るオリジナルな強みを持った企業であることが分かる。

 国内企業の3分の2にあたる65.4%が、現在、後継者不在となっており、60代社長の多くが事業承継の準備が進んでいないのが実態だという。事業承継を求める中小食品企業の数は、今後もますます増加することが予想される。

 今般の上場により、信用力の向上、知名度の向上、人材の確保、資金調達手段の多様化等、同社が得たものは大きい。そして、それが全て、これまで同社が"まっすぐ"行ってきた事業をさらに広がりをもたせることに期待したい。
 多くの"志"が非上場であったときの同社に資本を入れた理由がお分かり頂けたと思う。
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 取材後記は以上です、いかがでしたか?

 ちなみに同社のウェブサイトも、グループ企業との関係をM&Aをして終了するのではなく、「グループ企業は同じ船に乗るクルーである」というメッセージを伝えたいという社長の思いが反映されたものになっています。
 ぜひウェブサイトもチェックしてみて下さい。
 
 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
ヨシムラ・フード・ホールディングス ウェブサイト
ヨシムラ・フード・ホールディングス IRサイト 

代表取締役CEO 吉村元久さまと

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