4月20日の「アサザイ 今日の1社」は、アートグリーン(3419)を放送しました。 [「今日の1社」取材後記]
2016/04/19(火) 17:45 今日の1社担当

 4月20日の「アサザイ 今日の1社」は、アートグリーン(3419、名証セントレックス)を放送しました。

 今回は代表取締役社長 田中豊様にお越しいただき、同社を支える3つの事業内容・強み・成長戦略等について詳しくお話を伺いました。

 同社は「開店祝い」や「企業の本社移転祝い」などに欠かせない胡蝶蘭をはじめとした生花の卸売業を行っております。生花であるため在庫の保管が難しい環境など、流通には多くの課題を持つ市場である中、いち早く生産から卸までの一貫体制のビジネスモデルを確立しました。

 同社の優れたビジネスモデルについて井上哲男も取材後記にて詳しく語っております。ぜひご覧ください。

---------------------------------------------------------------------------------

取材後記
アートグリーン (3419) (名古屋セントレックス)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長、田中 豊( たなか ゆたか )様。

「 『屋』を『産業』に 」

▼アートグリーンの柱である「フラワービジネス支援事業」
 昨年12月に名古屋セントレックスに上場した同社。フラワービジネスにおいて、独自のビジネスモデルを展開されているが、現在のセグメントの柱は「 フラワービジネス支援事業 」。

 この「 フラワービジネス支援事業 」は、「 異業種参入支援業務 」、「 生花小売店向け業務 」、そして「 ブライダル関連業務 」に分けられる。

 「 異業種参入支援業務 」は企業グループ内(または、その子会社)に慶弔関連の生花発注を取りまとめる事業部門を設けてもらい、その部署は注文を受けるだけで、同社がその受注品に関わる仕入から配送までの全ての業務を受託するものである。
 上場企業は多くの子会社を持っている。それが、リスクを取ることなく、花に関する知識がなくても、初期投資をかけずに贈答用の胡蝶蘭を始めとして生花全般をグループ企業へ販売するという事業に参入することができ、また、今まで企業として花を贈っていた際にかかる経費が節減できるのだ。これが現在の同社の事業における第1の柱である。

 また、「 生花小売店向け業務 」は、現状、国内の一般生花小売店のほとんどが小規模事業者であり、店舗での商品販売は行えても配送を伴う生花の受注には手が回らない状況であるが、同社が、小売店に代わって、贈答用の胡蝶蘭、観葉鉢物、花束、アレンジメントフラワーなどの生花全般の仕入から配送までの業務受託を行うものである。

 これにより、生花小売店は、高価な胡蝶蘭のような種類についても、在庫リスクを負うことなく受注ができ、受注の機会損失をなくすことができるのだ。この事業については百貨店もその対象となっている。

 「 ブライダル関連業務 」はその名のとおり、婚礼事業者向けの事業出、生花の装飾全般の提携を行っている。未婚率の増加などマイナス要因が多いものの、比較的景気に左右されにくい市場である。

▼「ナーセリー支援事業」と「フューネラル事業」
 「 フラワービジネス支援事業 」以外のセグメントは、「 ナーセリー支援事業 」と「 フューネラル事業 」。

 「 ナーセリー支援事業 」とは、種苗、苗木に関する事業であり、台湾の農場から輸入した胡蝶蘭の種苗を国内生産農家へ販売したり、また、千葉県、神奈川県、山梨県の3つの胡蝶蘭生産農家と提携して自社で生産事業も行っている。胡蝶蘭の生産農家は全国で約300存在するが、同社は苗木を買った顧客である農家が育てた胡蝶蘭を買い取ることも行っている。

 この「 ナーセリー支援事業 」に、これから第2の柱として育てたい事業があり、それが「 アグリカルチャービジネス再生支援 」である。

 これは、余剰地の活用や事業の多様化を目的として、農業関連ビジネスに参入した大手企業、ノウハウのない企業に対し、生産品目の選定や生産指導、販売戦略等の支援を行うもので、企業が障がい者の雇用を積極的に行い、その一環として農場を経営する傾向があることから、それに対する支援を行いたいという同社の意向もある。

 そして、3番目のセグメントは「 フューネラル事業 」。文字通り、葬儀関連について、生花を注文された本数を速やかに届ける、同社の市場におけるセリの権利と流通機能を活かしたものである。

▼アートグリーンが目指すもの
 社長は、花屋さんという「屋」を「産業」に育て上げたいのだと言った。
 日本の日比谷花壇が生花の小売で世界一であるのに、産業分類が「 その他の小売 」であり、同社が「 分類されない卸売 」であることを悲しんでいる。驚いたことに、自分達のように生花に関連した企業がどんどんと上場して産業として育つことが夢だと話された。ライバル社の上場を心待ちにしているのである。

 業界のパイオニアには共通したものがある。
 それは、その業界が抱える問題、リスクに対して解決策を考え、「 WIN - WIN 」の関係を築くことをしたいという願いである。
 田中社長の考え、実行してきたことは、まさしくそれだ。

 日本には、まだまだ応援したい企業がたくさんあり、それに新たな1社が加わった。
 まだ、「 種 」は植えられたばかりだ。その花が大きく咲き誇ることに期待したい。

---------------------------------------------------------------------------------

 取材後記は以上です、いかがでしたか?

 同社は、花屋さんという「屋」を「産業」に育て上げるため、生花における総合シンクタンクとしての役割を担いたいという目標を持ち取り組んでいます。今後の活躍にこれからも注目してゆきたいと思います。

 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
アートグリーン IRサイト

代表取締役社長 田中豊さまと


コメント