リーマンショック直後の設立という厳しい環境からスタートした同社ですが、どのようにして成長して行ったのか、その背景を伺うことができました。
印象的だったのは、宮内社長がリスナーに向けて最後におっしゃった一言。
「業界随一の相当な実績を持つ社員が労働的にアクティブに動いています。見応えのある会社としてご期待いただきたい。」
同社が成長してきた源の一つは"人材"であると感じられる一言でした。
井上哲男から取材後記が届いておりますので、どうぞお楽しみ下さい。
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取材後記
ビーロット (3452) (東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長 宮内 誠 ( みやうち まこと )様。
「 賢くて頼りになる奴ら 」
▼事業セグメントの大別
昨年12月に上場したフレッシュな不動産業のビーロット。事業セグメントを大別すると、不動産投資開発事業、不動産コンサルティング事業、不動産マネジメント事業の3つである。
▼ホテル再生プロジェクト
そのうち、現在の主業は不動産投資開発事業。これは、不動産に投資をし、リノベーションや用途変更などにより、不動産の価値を向上させたうえで転売する事業。ホテル再生プロジェクトの実績としては、コンパクトホテル「ファーストキャビン築地」がその第1号として売却が完了し、現在は新宿区に第2号のプロジェクトが進行しており、この11月にオープンする予定である。
▼相続コンサルティング
2番目の事業である不動産コンサルティング事業は、主に富裕層の相続コンサルティングではあるが、その次代への継承とともに、次代との関係性も構築することをきちんと考えて行っている。
また、このコンサルティングの部分では、海外での富裕層のコンサルティングにも既に着手しており、この5月にシンガポールに子会社を設立している。現在、中国、香港、シンガポールや東南アジアの富裕層は、日本の不動産価格の相対的な魅力度に注目している。まずは着手すること、そして実績を信頼に変えていくことが肝要であり、規模は大きくなくとも、「まずは打って出た」ということに拍手を送りたい。
▼不動産経営事業
3番目の事業は、不動産マネジメント事業。通常の不動産会社であれば、主業となる部分を3番目に掲げ、そしてそれをさらに3つのセグメントに区分している。
1つ目はプロパティマネジメント事業、つまり、管理業務の請負である。売却物件の管理費用は継続的な後進利益をもたらす。
2つ目は、いわゆる不動産事業(不動産経営事業)。不動産開発事業との差異は、物件を取得し、それを賃貸することで賃貸収入を得ることである。石川県の邸宅風ウェディング施設を購入し、そのリース・バックを行ったり、横浜で借地権という通常のマンション形態ではないマンションを取得し、その賃貸を行っている。両物件についても、事前に投資利回りについて十分に綿密な考査が行われたことが話していて分かった。
そして、最後はアセット・マネジメント事業である。これは、投資助言・代理業を意味している。既に、韓国最大の年金資金運用機関であるNPSに対して助言行為を行っている。日本の不動産に精通していることが認められてからこそ、である。
▼社名が意味するもの
「ビーロット」という社名の「ビー」はBrain=脳、lot=奴ら(親しみを込めた)。
私が意訳すると「賢くて頼りになる奴ら」となる。
少数ながらもプロフェッショナルな知恵を持った軍団の集まりであるこの会社が、来年の弊社のランキング・シートで何位に飛び込んでくるのか今から楽しみである。(了)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
取材後記は以上です。いかがでしたか?
社名にも"人材"が会社を支えているというメッセージが込められているのですね。
これからも「賢くて頼りになる奴ら」が支えていく同社の今後の成長が楽しみです。
それでは、来週もどうぞお楽しみに!
(関連ウェブサイト)
■ビーロット IRサイト
代表取締役社長 宮内さまと