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 24時間営業といえば?真っ先に思いつくのは、「コンビニ」でしょう。

 まず「居酒屋」は答えに上がってこないと思います。でも、あるのです。

 

 7月1日の「今日の1社」にて紹介した、SFPダイニング(3198、東証2部)が、経営する「磯丸水産」は、一部店舗をのぞき、なんと24時間営業の居酒屋です。

 

 同社は他にも手羽先唐揚専門店「鳥良」や「きづなすし」、「鉄板二百℃」などのブランドを展開されていらっしゃいます。

 

 今回、井上哲男の取材後記が届いておりますので、お楽しみ下さい。

 

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取材後記

SFPダイニング (3198) (東証2部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の佐藤 誠様。

 

「 "堂々とできる場所"の提供 」

 
▼創業30周年

 東京近郊の全ての駅前にできるのではないかという勢いで店舗が増えている「磯丸水産」。その店舗経営で知られるSFPダイニングであるが、外食産業としてのスタートは東京・吉祥寺に1984年にオープンした「居酒屋鳥良」から。つまり「鳥良」の方が先であり、昨年創業30周年を迎えている。その「鳥良」も好調で、現在は、"女将が出てきそうな雰囲気"の1ランク上のサービスを提供する「おもてなしとりよし」、従来からの「鳥良」、そして、オリジンである鶏料理屋として培った料理の提供を行う、ややカジュアルな雰囲気の「鳥良商店」と、さらにブランドを細分化して展開を進めている。

 

 「磯丸水産」の1号店も吉祥寺から。2009年9月のことであるから、まだ6年経っていないのであるが、今日7月1日時点での店舗数は107で、その9割以上が24時間営業である。

 まるで、海の家や番屋で獲れたばかりの水産物を自分で焼いて食べるスタイルが東京圏で爆発的に人気を博しているが、このスタイル、実は他の外食チェーン店でも行っているのであるが、圧倒的に客の入りは「磯丸水産」に軍配が上がっている。店や店員の雰囲気、出される魚介類の大きさ、鮮度と一度比較をすればすぐに分かる歴然とした差がある。

 
▼さまざまなシチュエーションに応える場所

 私事で恐縮であるが、実は野球のクラブチームを持ち、未だに隔週で野球をやっている。チームの歴史は37年、私が入ってからでも既に33年が経つが、毎回のように人集めに苦労しており、千葉の市川市周辺にお住まいのリスナーの方で腕に覚えのある方は是非チームに入って欲しいのだが、人集めと同様に苦労するのが、実は午前中の試合だったときの"打ち上げ"の場所探しであった。「磯丸水産」が地元に出来るまでは、ファミリーレストランの隅に固まってジョッキを空けることが多かったが、今は堂々と「磯丸水産」で飲んでいる。

 また、SFPダイニングには現在3店舗であるが「鉄板二百℃」というブランドがあり、その1軒が秋葉原にあって、土日に仕事の打ち合わせをする際によく使っている。綺麗な飲食店ビルに入っているが、昼間に営業しているのは同店だけである。そして、気づいた。「磯丸水産」や「鉄板二百℃」は、昼間ランチをやっていてグラスビールも飲めるという類の店ではなく、ランチのメニューも提供するが、営業時間全てが夜の体制、サービスを保っているのである。"昼だから作れない"ものがないのである。だから、ついつい腰を据えてしまう。。。

 

 消防士、警察官、看護士など、早朝に仕事が終わる人もたくさんいる。そういった人に、「仕事が終わったあとに"堂々と"飲める場所を提供したい」それが、SFPダイニングの想いなのである。

 
▼"半歩先"のことを考える

 同社は経営において、"一歩先"の流行を考えるのではなく、"半歩先"のことを考えることを心掛けているという。これからのビジョンを尋ねると、「現在行っている東京及び首都圏での展開の進展と、関西圏でも積極的に展開を開始する」という答えが返ってきたが、全国展開やブランド(業態)の拡大という言葉はなかった。

 きちんと、消費者目線を確認しながら事業を巡航速度で拡大していくという姿勢は、実は外食産業が失敗しない最大の武器である。それでも、やはりというか「磯丸水産」のフランチャイズになりたいという引き合いが全国から寄せられるという。全国から取り寄せている海産物の流通などを考慮したのちに、いずれその展開はされるかもしれない。それは確かに大きなカタリストである。

 

 同社は来年5月に弊社の経営指標ランキングのユニバースに入る。今現在の経営指標であれば、おそらく、3200社以上を数える全社ユニバース内で500位以内にはランクインするであろう。また、同業である外食産業の中ではかなり高い順位となると思われる。その際には、是非、再度番組にお越し頂き、その順位を私から紹介したい。普段、"堂々と"野球メンバーと飲める場所を提供してもらっている御礼も込めて。(了)

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取材後記は以上です。いかがでしたか?

 

4年目に突入したアサザイも、同社のように元気を与えられるよう努力して参ります!

ぜひ来年も同社にスタジオにお越し頂けるように!

 

それでは、来週もお楽しみに!


(関連ウェブサイト)

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代表取締役社長 佐藤さまと
代表取締役社長 佐藤さまと