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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 3月4日の「アサザイ 今日の1社」は早稲田アカデミー(4718、東証1部)を放送しました。

 

 教育関連企業で「少子化」対策は、気になる点だと思いますが、今回、代表取締役社長の瀧本司さまのお話を聞いて、「少子化」は必ずしも懸念事項になるわけではないのだな、と思いました。

 子供が減ることにより、一人当たりにかけられる教育費用は増えているようです。学校以外の「+α」に力を注ぎたい親御さんの熱い想いはなくなることはありませんものね。

 

 今回、井上哲男の教育に対する想いも感じられる取材後記が届いております。

 

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取材後記

早稲田アカデミー(4718)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の瀧本司さま。

 

「"開成並み"の配当性向」

 
▼圧倒的な合格実績

 2月1日。東京都の私立中学の入試解禁日から受験シーズンが始まり、その後、高校、大学の入試が本格化する。受験生と、その親御さんには苦しい季節だ。

 今年も進学塾はそれぞれ合格実績をHPで公開している。同社がHPで発表している3月3日時点での高校入試結果を見ると驚く。定員100名の開成高校の合格者が73名、早慶(付属)高校(7校定員1610名)の合格者がなんと1466名。開成高校の8年連続、早慶付属高校の15年連続の最多合格者輩出はほぼ決まりである。番組の中でも触れたが、首都圏で難関私立高校に合格するには「ワセアカ」に行かなくてはならないというのが常識化している。圧倒的な数字だ。

 

 この圧倒的な進学実績が同社のブランド力、言い換えれば"強み"となっていることは確かであるが、もう一つの強みは、普通の学力の子供を鍛えて難関校に導くということである。同社の資料によると、合格に必要な偏差値が70を超える"超難関校"に進学した子供達のうち、その54%が、中1のときの偏差値が40から50台であったという。

 
▼新たな取り組み

 そんな同社の新たな取り組みがマスコミで取り上げられている。一つは同社をはじめ複数の進学塾が行っていることであるが、「学校の教員に対する研修事業」である。偏差値が40から50台の子供を超難関校に合格させるには、「学習する空間づくり」が最も大切であり、このことは同社の教員研修における"肝"でもある。これが学校という場で実現できれば、自らが学ぶという姿勢、習慣という、ある意味で合格することよりも大切なことを子供達は手に入れることができるのではないかと私は考える。

 

 また、もう一つの取り組みは、IBSという小学生向けの英語教育(始期については、中学、高校からのコースも開設)を始めたことである。「東大医学部・ハーバードに一番近い小学生たちの英語塾」というスローガンを掲げているが、これは単に受験科目である英語を克服するというようなレベルのことではないと私は受け取った。多くの英語本に触れ、結果的に英検に幼くして合格した子供達に望むことはグローバルな思考、価値観に対応できる人間として育つということである。

 

 私は、世の中で一番大切なことは子供の教育だと思っている。土地と人件費が高く、資源が取れない国は、大昔から世界においてトップグループの座から転げ落ちてきた。そのような状態の国に力を与えてきたのは、どんな時代も、次の世代の「智」であり、それが生む高い生産性であった。持論を展開して恐縮だが、同社の2つの新たな取り組みは、進学塾が合格請負業から新たな方向性を自ら見出したものと考えている。それは「教育産業」としての方向性である。難関校の定員数は変わらない。難関校に進んだ子供、進まなかった子供、その全てのレベルアップがこの国の将来を左右する。

 
▼"難関校合格に匹敵する"株主還元

 先月、週刊現代において、弊社の経営指標ランキングが5ページに亘り特集が組まれ、その記事にもあったが、進学塾のランキングはとても高い。同社の2015年2月現在の総合順位は、3279社中、561位で上位から20%内に位置している。また、経営の安定性が高く、2011年度以降、常に20%内を維持している。

 特筆すべきは、番組の中で社長も言及していた株主還元である。安定的な配当金額を維持してきたことが、番組で何度も紹介した、ROE×配当性向であるDOEの数字に表れている。全社の平均がここ4年間2.2%から2.5%で推移してきたのに対して、同社は4%台を常に保ってきた。このDOEと配当性向を構成項目として持つ、「健全配当性向」の順位は、3279社中、68位。偏差値は74.4である。開成高校に8年連続最多合格者を輩出している同社は、その合格に必要な、飛びぬけて高い偏差値に匹敵する株主還元を行っているのである。(了)

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 取材後記は以上です。いかがでしたか?

 

 今回は、ロングインタビューにて、放送中には話きれなかった中学受験などについても、お話し頂いておりますので、後日オンデマンドよりお楽しみ下さい。

 

 また同社は3月13日(金)~14日(土)に開催される東証IRフェスタにも参加されます。会社説明会では、また瀧本社長が講演されます。説明会に参加される場合、事前申し込みが必要になるので、下記URLよりお申し込みをお忘れなく!

 

【東証IRフェスタ】

 開催日時:3月13日(金)~14日(土)

 開催場所:東京国際フォーラム(有楽町駅から徒歩1分、東京駅から徒歩5分)

 同社ブースNo.:A-15

 同社会社説明会:3月14日(土)12:30~13:15、説明会会場1にて

 

 それでは、来週もどうぞお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

早稲田アカデミー IRサイト

東証IRフェスタ2015

東証IRフェスタ講演・説明会 お申込みフォーム

セミナー動画(2014年12月21日開催ラジオNIKKEI&PRONEXUS共催セミナー)


代表取締役社長の瀧本司さま
代表取締役社長の瀧本司さま