お知らせ:

朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

番組へのお便りはこちら
■放送版オンデマンドは【こちら
■ロング版オンデマンドは【こちら】※放送では入りきらなかったロング・インタビューです。
-----------------------------------

 メーカーにとって、工場における「生産性」と「品質」は生命線ともいえるものです。
 マンパワーによる改善もたいへん重要ですがそれだけでは限界もあり、やはり機械的に「仕組み化」されたものが必要になってきます。

 9月10日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんな現場を産業用センサで支える、オプテックス・エフエー(6661・東証ジャスダック・スタンダード)をご紹介しました!

 オプテックス・エフエーは、工場での生産ラインに使用される品質管理及び自動化のための各種センサや、画像処理用LED照明を提供する企業です。 同社の製品は国内・海外の幅広い業界において採用されています。

 今回は代表取締役社長の小國勇様にお越しいただき、井上哲男インタビューに答えていただきました。
 井上哲男から取材後記が届いていますので、どうぞお読みください!

------------------------------------------------

取材後記

オプテックス・エフエー(6661)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の小國勇様

 

「物が流れるところに」

 
▼生産ラインを、支える

 親会社のオプテックスはセキュリティ(防犯)センサの大手であり、身近なところでは自動ドアの上部で人を感知するセンサなどでも有名であるが、このオプテックスから産業用センサ部門が分社化して設立されたのが同社。光電センサ、画像センサのやはり大手である。

 しかし、光電センサ、画像センサという製品は完全にB2B製品であり、なかなかイメージが沸きづらいが、今回のペットボトル飲料の製造過程を例に挙げての説明により、リスナーの方にもセンサの利用目的がご理解頂けたと思う。まさしく、「物が流れるところにオプテックス・エフエーあり」なのである。

 
▼海外・国内事業の方向性

 売上の海外/国内比率は6対4であるが、海外売上の8割以上(全体の5割程度)が現在のところSick AG(ジック AG)社が担っている。このジックAG社は、35%のシェアを誇る欧州最大の光電センサ販売メーカーである。しかし、売上に占めるこの5割という数字は、実は12年前の会社設立当時は75%を占めていた。国内や海外の他の地域での展開が進み、5割まで低下したのである。

 

 この会社の特徴は、番組の中でも語られたが、海外、国内それぞれのこれからの事業展開の方向性がきちんと示されていることである。

 海外においては昨年11月に合弁販社を設立した中国での本格展開、また、韓国、北南米、ロシア、ASEAN諸国でのシェア拡大により、現在の欧州を除く海外での年間売上5億円を3年後に17億円まで増加させるという。特に番組の中でも語られた中国での事業の伸長は楽しみな材料である。許認可の影響で本格稼動が2ヶ月程度ずれ込んだが、7月に企業訪問をさせて頂いた際に言われていた「計画の2割増水準で推移」が今回の収録では「3割」に増加していた。

 

 また、国内においては、昨年7月に日本エフ・エーシステムを吸収したことによる「画像関連」の強化、積極的な新製品の投入の継続、ハイエンドな製品の多い三菱電機との協業強化、LED事業の拡大などを謳っている。国内売上の目標は3年後に、現在の18.3億円を約2倍の37億円に拡大させることである。

 
▼意識する経営指標

 意識している経営指標についても、その根拠を示したうえで、ROE、ROAを挙げられ、また、配当性向30%を目安として下限についても1株あたりの配当金額20円を考慮した株主還元についても語られた。番組の中でもご紹介させて頂いたように、スプリングキャピタル社の経営指標ランキングにおいて、資本利益率(ROA、ROE)は上位20%内、健全配当性向は上位10%内に位置している。電気機器業内では、それぞれ上位から15%内、6%内の極めて優秀な数字である。まさしく、意識していることを結果として経営指標に数字として残していると言える。

 

 番組の中で、これから3年間の海外、国内の売上目標について「現在のままであれば、十分に達成可能」と力強いメッセージを残された。来年以降もまた番組で進捗状況を語って頂きたい。(了)

------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 海外・国内の事業を着実に展開させ、結果としてROA、ROEなどの経営指標も高水準にあるオプテックス・エフエー。独自性が強いといわれる、京都市に本社を置く企業です。
 同社を引っ張る小國社長とスタジオでお会いしたときの、たいへん気さくなお人柄も印象的でした。

 また来週の「今日の1社」も、お楽しみに!


(関連リンク集)
■オプテックス・エフエー 株主・投資家情報
■オプテックス・エフエー 経営指標ランキング・シート

代表取締役社長の小國様と。
代表取締役社長の小國様と。