8月20日放送「今日の1社」コンドーテック(7438)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014/08/20(水) 17:03 今日の1社担当
 現代の日本は、たいへん豊かな社会になりました。
 日本列島の隅々にまで道路が張り巡らされ、橋梁が街をつなぎ、鉄道や車、船舶などが人と物資を運んでいます。そうした都市基盤の上にITインフラが整備され、今度は「情報」が迅速にかけめぐる社会になりつつあります。

 そんな最適化の進んだ社会は、基盤となるインフラがしっかりしていてこそ機能します。
 8月20日放送の「アサザイ 今日の1社」には、社会活動に不可欠なインフラ、環境関連資材を供給するコンドーテック(7438・東証一部)をご紹介しました!
 
 今回は代表取締役社長の近藤勝彦様
にお越しいただき、井上哲男がインタビューしました。
 井上哲男から取材後記が届いていますので、どうぞお読みくださいっ!

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取材後記

コンドーテック(7438)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の近藤勝彦様

 

「ROEだけでなくROAにも注目」

 
▼堅調な業績を支える、5万アイテム

 ファンドマネージャーでいた時も、同社の堅調でブレの少ない業績を注目していた。上場は1995年であるが、それからの10年間、同社は売上高で220~250億円程度、営業利益で12億円程度の数字をコンスタントに出していた。その安定成長期からさらに10年を経て、現在は拡大成長期に入っている。この10年間で売上高はさらに2倍、営業利益は3倍程度になった。今期見込みでの最高更新は、売上高が4期連続、営業利益が3期連続、経常利益が4期連続、最終利益が3期連続となる。資材の高騰等の逆風もあるが、業績は絶好調といえる。

 

 その業績の堅調さは、カバーしている製品の多さとリスクの分散にある。同社が扱っている製品・商品は5万アイテムにもおよぶが、(商社兼)メーカーとしての生産の6割は受注生産であり、在庫リスクが小さい。また、販売先は2万社もあり、上位10社を合計しても全体に占める割合は7.6%に過ぎず、リスク分散効果が高いことが分かる。そして、この販売先であるが、毎年1500社程度増加しているという。

 
▼「ROA」の重要性

 2週に亘って「卸売業」の見方を紹介した。今日はそのポイントとして「ROE」同様に「ROA」にも注目して欲しいと述べたが、重要なことなのでここに再度記す。

 

 コンドーテックは単体で無借金、連結でもデットエクイティレシオが4.3%と、ほとんど有利子負債のない会社であるが、卸売業には有利子負債の大きい会社が多い。財務健全性と負債による事業のレバレッジ効果はシーソーの関係であり、企業は(株主・自己)資本をベースに借入れ等を行って事業を拡大させることは極めて理に適ったことである。しかし、ROEの分母は自己資本であるため、有利子負債の存在の正当性を示す根拠とはならない。そのため、ROAが重要な働きをするのである。

 

 ROAは総資本(総資産)が分母であるが、分子の利益に、ROEと同じく、最終利益を用いているものをよく見かけるが、これには、何も意味が無いと私は考えている。分母が自己資本から総資本に変わっただけ、単に総資産最終利益率という、啓蒙的でない不毛な数字を出しているだけである。

 ROAにはやはり営業利益に利息・配当金収入という金融収益を加えた事業利益を用いるのが適当である。なぜならば、この数字が、有利子負債のコスト、言い換えれば、金融コストを上回っていれば、有利子負債を増加させても事業を拡大させることが有意であるからだ。

 それなのに、分子に最終利益を用いる理由の多くは、事業利益を算出するのが面倒だということであろう。それ以外に理由は見当たらない。企業の説明会に出て、「ROA」になぜ事業利益ではなく、最終利益を用いるのか、それにより会社は何を測っているのかと質問したら、おそらく多くの企業は返答に窮するであろう。少なくとも自社の数字は事業利益を用いるべきである。


▼日経IRフェアで、ご確認を 

 つい熱くなったが、同社の数字は、ROEが11.1%、ROAが10.4%(前期、弊社試算)とROAも高いことが分かる。財務健全性を見る際に、デットエクイティレシオ、インタレストカバレッジレシオに加えてこのROAを見て欲しい。ROAが低いのにデットエクイティレシオが高く、インタレストカバレッジレシオが低い企業については財務政策を注視しなくてはならない。

 

 8/8の増配発表により、昨日(8/19)まで8.2%株価は上昇しているが、それでもPERは10.38倍、PBRは1.13倍とバリュエーション的な割安感は強い。同社は8/29-30に東京ビックサイトで開催される日経IRフェア2014に参加される。是非、事業内容をブースでご確認頂きたい。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 コンドーテックのIRサイトには、「個人投資家の皆様へ なるほど!コンドーテック」というコンテンツがあります。
 個人投資家の皆様に向けて、事業内容がわかりやすく説明されています。日経IRフェアとあわせて、ウェブサイトもチェックしておくとよいと思います。

 また来週の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
■コンドーテック ウェブサイト
■コンドーテック 個人投資家の皆様へ なるほど!コンドーテック
■日経IRフェア2014 ウェブサイト

代表取締役社長の近藤勝彦様と。
代表取締役社長の近藤勝彦様と。

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