7月9日放送「今日の1社」サムコ(6387)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014/07/09(水) 14:54 今日の1社担当
 技術力の会社。
 「アサザイ 今日の1社」では、これまでにも優れた「日本の技術力」を強みとした企業を多数ご紹介してきました。そうした企業は、社長自身が研究畑でいらっしゃるケースが結構ありますね。

 7月9日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんな技術系の企業のひとつ、京都のサムコ株式会社(6387・東証一部)にご出演いただきました!
 同社は、LED・スマートフォン・電気自動車・新幹線など、多様な用途に用いられる半導体等の「製造装置」の製造・販売を行っています。

 今回は、代表取締役社長の辻 理様にスタジオにお越しいただき、同社の事業内容や強み、起業の経緯などについて語っていただきました。
 井上哲男から取材後記が届いておりますので、まずはご一読ください♪

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取材後記

サムコ(6387)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の辻理様

 

「京都銘柄が持つ"独創性"」

 
▼34期を貫いた、安定感

 昨年の東証2部への市場昇格から僅か5ヶ月で今年の1月に再度市場昇格を果たし、晴れて東証1部銘柄となったサムコであるが、その歩みは日本の半導体製造装置の高い技術力の歩みでもある。

 辻社長は、現在も山口大学の大学院で客員教授を勤められている研究者である。まだ「プラズマ」という言葉が日本で浸透していなかった80年代に日本、米国で研究を重ねている。日本の小さな会社が優れた技術をもって開発した製品に対して、日本よりも米国の方がオープンマインドであることは度々指摘されるが、同社の製品もそうであったという。

 創業以来、34期連続で黒字を達成したということは、景気の波、半導体・電子部品価格の乱高下といった環境の中、同社の技術がいかに優れており、他の製品に取って変わられる、所謂、オルタナティブなものではなかったということを如実に示している。「半導体製造装置」といえば、投資家であれば誰でも思い浮かべる最大手2社が存在するが、これまでの長年の決算推移を見れば、同社の堅実な経営状態が鮮明となる。番組の中で私が形容した「ステイブル」の意味がこれである。

 
▼ランキングで見るサムコ

 弊社の経営指標ランキングもそれを示している。「総合ランキング」は3279社中、609位と、上位20%内に位置しており、特に、「売上高利益率」、「財務健全性」の大項目での高い順位が高い。

 「高い技術力」の具体的な1例が、シリコンではなく、化合物を原材料とした半導体の製造。窒化ガリウム、炭化ケイ素といった化合物から作られる半導体分野は、必要とされる技術力の高さから参入障壁が高く、このグローバル・ニッチな分野におけるランキングは世界で2~3位であり、そのシェアは13%程度であるという。この製品価格がやや高いことも同社の高い収益体質に寄与している。

 

▼「京都銘柄」
 株式市場で「京都銘柄」という言葉がある。同社に加えて、「京セラ」、「村田製作所」、「ローム」、「王将フードサービス」、「ワコール」などが挙げられる。非上場ではあるが、「佐川急便」もそうである。

 

 日本初の株式の指数先物取引は、実は88年に始まった「日経平均先物」ではない。その前年に「(大阪)株先50」という指数取引が既に行われていた。この旗振り役の一人に当時大阪大学経済学部の教授であった蝋山昌一氏がいた。金融学の権威で証取審の総合部会座長も勤めた同氏は、指数普及のため、多くの講演会をこなしていたが、その中で、京都銘柄について、「京都を愛し、本社を移転しないカルチャーが共通している」と言われたが、もう一つ加えた共通点がある。それは、「意固地なくらい独創性が高い」ということである。同氏はその後、大阪大学にOSIPP(大阪大学大学院国際公共政策研究科)を創設した。「国際的な観点からも、独創性が高い、先端的な研究を行うべし」という教えは、「京都銘柄」について語ったことと同じであった。

 

 サムコはそれを体現する1社である。ホームページにも「京都」と「独創性」についてのこだわりが窺える。そして、もう一つ見て欲しいところがある。それは、電子部品・半導体製造に関わる専門用語を分かりやすく解説しているところである。半導体関連銘柄の売買はするが「エッチング」の意味が分からない投資家は多い。私の知る限り、同社のホームページにおける説明が最も分かりやすい。是非見て欲しい。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 サムコのウェブサイトについては、末尾にリンクを記載しておきますので、どうぞご覧ください。
 余談ですが、情報誌「サムコナウ」では、京都の和菓子の名店を探訪された記事なども掲載され、こちらでも地域への愛情が感じられるものになっています。

 同社のコーポレートメッセージは、"PARTNERS IN PROGRESS"。世界中のステークホルダーとともに成長をしていくという願いがこめられています。京都から世界へ、今後の成長が楽しみですね。

 それではまた、来週の「今日の1社」でお会いしましょう!

(関連リンク集)
■サムコ 株主・投資家様へ
■サムコ 半導体製造装置入門
※半導体製造装置に関連する用語を、初めての方向けにわかりやすく説明しています。

代表取締役社長の辻 理様と。
代表取締役社長の辻理様と。

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