6月25日放送「今日の1社」オークファン(3674)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014/06/25(水) 09:53 今日の1社担当
 オークションというと、かつては高価な美術品など、あまり自分には縁の無いもの・・・というイメージがありました。
 それが今ではどうでしょうか。Yahoo!オークションなど、さまざまなウェブのオークションサービスが提供されていまして、「この前オークションで売った(買った)んですよ~」というのが、ごく普通の日常会話になってきています。

 各種オークションサイトでは、家電、ホビー用品からPCのパーツまで、実にさまざまなものがユーザーの間を行き交っています。
 「今日の1社」担当のわたくしの兄もこのオークションのヘビーユーザーでして、不要になったPCパーツやロードバイクの部品をオークションで売っては、それを元手に新しいものを小売店またはオークションで買うというサイクルを続けています。

 6月25日放送の「アサザイ 今日の1社」では、この成長するネットオークション市場を支えるオークファン(3674・東証マザーズ)をご紹介しました!
 同社はオークションの場を提供する会社ではありません。ネットオークションの膨大な売買データを10年分以上、横断的に保有し、その比較・分析データをオークションユーザーに提供しているのです♪

 今回は代表取締役の武永修一様にお越しいただき、井上哲男インタビューに答えていただきました。
 あらためて井上哲男が取材後記をまとめていますので、今回も要チェックですよ!

------------------------------------------------------

取材後記

オークファン(3674)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役の武永修一様

 

「小売大衆化時代の雄」

 

▼他を圧倒する「データベース量」
 ちょうど設立から今月で丸7年を迎えた若い会社である。上場したのが昨年4月であるが、上場前からの業績の拡大傾向をきちんと維持している。

 ひとことで事業内容を表せば、「国内最大級のネットオークション価格比較・相場検索サイトの運営」となるが、これだけだとカカクコムとの違いや、大手のネットオークション・サイトが参入障壁を越えて入ってくるのでは、と考える人もいるであろう。

 しかし、それらの会社といえども入り込めない同社の領域がある。それは、データベース量である。具体的には、世界中で取引されているあらゆる商品が、いつ、いくらで取引が成立したのかという情報を集めて比較・分析を行い、その情報を提供しているということであり、10年以上の期間に亘って保有しているデータ数は200億件以上になる。例え、他社がデータをきちんと蓄積していたとしても、それは自社のデータのみであり、オークファンのデータ数の足元にも及ばないであろう。

 
▼収益構造に見る、オークファンの価値

 このデータ量に有効性を見出して同社のサイトを訪れる者は月間850万人以上であり、同社の収益のうち、およそ6割が、その有料サイト部分からとなっている。この訪問者数と収益構造は、同社のサイトを訪れる人のニーズが、単に安く買うというためではないことを示している。訪れる人のニーズは、「安く買いたい」だけでなく、「自分が持っている物の価値を知りたい」、「これから買う商品のリセールバリュー(再度売った場合の価格水準)を知りたい」ということである。そのため、個人だけでなく、マーケティングとして商品の価格トレンドを知りたい法人のニーズに十分応えるサービスを同社は提供しているのである。参入障壁が低いと一瞬思われる分野で、実は違うということをしっかりと示すことが出来る企業は強い。

 

 この「売る側」のニーズに応えるデータを提供できる会社というのは、実は日本だけでなく、世界でも類を見ないという。また、同社の収益の3割弱はマーケティング支援収入である。これは、同社のデータを使って実際に商売を行う手助けをするサービスであり、①データ入手、②インフォメーション(データの分析・加工)、③プレゼンテーション(見せ方)、④ソリューションズ(WEBなどのユーザー支援)と、オークションを利用したEC(Eコマース)ビジネスで起業する際にも大いに役立つものである。まさに「小売大衆化時代」(誰でも売り手になれる時代)を感じる。消費税は増税されたが、個人間取引に消費税はかからない。また、EC市場は二桁成長を続けている。私は現在のところ、同社に吹く、向かい風を見つけることが出来ない。

 
▼来期以降の重点施策

 9月決算の同社であるが、来期以降の重点施策として掲げているのが3点。①ビッグデータの取捨選択・有効活用のためのデータクレンジング等他社にできないチェック体制で情報の有効性を高めること、②コンシューマー・サービスの強化(大手マーケットプレイス(*)と協業し、売り手ユーザーを育成することにより流通高を増加させる)、③ビジネス向け強化(解析・分析を行った各種データを、DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)として企業に提供するサービス、である。

(*日本の場合、マーケットプレイスとはインターネットを介した売買市場を指すことが多く、海外の、専門店を多く抱えた大規模商業施設とは意味が異なる)

 

 この3点は、これまで同社が行い、また、他社の追随を許さなかった部分の延長であり、成功の蓋然性は高いと私は考えている。また、勝手に、海外進出もいずれ視野に入れるときが来ると考えている。

 
▼優良な経営指標に、安住せず

 業績は極めて好調である。昨年9月期に、対前年度比で、売上高21%増、営業利益52%増、最終利益110%増という数字を出したが、今期についても、売上高で対前年度比33%増の1,003百万円、営業利益で同31%増の401百万円、最終利益で同14%増の242百万円を見込んでいる。

 同社は、弊社の「経営指標総合ランキング」で3279社中、27位(5/16時点)と素晴らしい順位であるが、社長は「まだ数字が小さいですから」と謙虚であった。しかし、こちらも企業分析のデータ収集・解析については、長年ヘッジファンドや機関投資家にサービスを提供してきたプロの自負がある。無論、数字の大小の影響はあるが、それを受けるのは「成長性」という1つの中項目のみで、残りの4項目に大小の影響は無い。極めて立派な経営指標を持った会社であると私は判断する。

 

 しかし、社長があまり意に介さなかったということは、ある意味、これまでが急成長期であり、安定軌道に自社はまだ入っていないのだと認識している裏返しととることもできる。時価総額を考えても、これからさらに上位市場への市場変更が期待され、また、そのために行わなくてはならないこともある。その道のりをきちんと認識しているということだ。伸び盛りの同社、来年も再来年も番組に来て頂き、是非、その成長過程を語って欲しい。(了)
------------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 「Google先生」などといわれるように、現代では無料でもかなりの情報を簡単に引き出すことができるようになっています。
 そんな中で「有料コンテンツ」への課金がオークファンの収益を支えているわけですから、それは同社がユーザーが認める「優良コンテンツ」を提供し続けていることの証左といえるでしょう。

 他には無いデータベースを活用したさらなるビジネス展開にも、期待値が高まるところですね。

 それではまた、来週もお楽しみに!

(関連リンク集)
■オークファン コーポレートサイト
■「aucfun.com」サービスサイト

代表取締役の武永修一様と。
代表取締役の武永修一様と。

コメント