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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 各業界には、パイオニアと呼ばれる企業があります。
 その業界を最初に切り開いてきた企業には、やはり他に無い強靭さや、フロンティア・スピリッツがあることが多いように感じています。

 6月18日放送の「アサザイ 今日の1社」でご紹介したALSOK(2331・東証一部)は、綜合警備保障として1965年設立。東京都公安委員会の警備業認定取得第1号という、まさに業界のパイオニアです!

 日本と世界の安心・安全を守り続けてきた同社を井上哲男はどう見たのか?
 取材後記をお読みください♪

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取材後記

ALSOK(綜合警備保障)(2331)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の青山幸恭様

 

「守るもの」


▼ALSOKの強さ 

 ALSOKさんというと、「ALSOK体操」をはじめとしてホ-ムセキュリティをイメージしたCMが浮かぶが、昔は「ザ・ガードマン」のような堅いイメージのCMを流していた。もともと金融機関の現金輸送をはじめとした警備やビルや現場の常駐警備に強く、「綜警護身術」という独自の術を取り入れていたことでも知られていた。この分野は現在も強く、常駐警備は日本一である。

 

 しかし、ALSOKの強さは、この「人による警備」にいち早く「機械」を結びつけたことである。その歴史は古く、実は創業して2年で進出している。そして機械警備、人による警備ともに電子化によるサポート体制を築きあげたことが現在の繁栄に結びついている。おもしろい形でこれらが融合したひとつの例が「ガードロボ」。カメラやセンサーのついたロボットが人とともに施設の巡回警備も行っている。このロボに消火機能を付加すれば初期の消火活動も行うことも可能であり、顔認証システムは活用の幅も大きい。

 

 また、現金に関する移送の危険をなくすために、ALSOKの入金機オンラインシステムはとても好評である。そのシステムに入金したらあとはリスク・フリーとなれる。入金額がいくらであったかも機械が判断してALSOKにオンラインで通知し、ALSOKが振り込み作業まで行ってくれるということもあり、全国にチェーン展開している飲食店やスーパーなどで広がり、現在は1万5千台が全国で設置されているという。

 

 無論、個人向けのホームセキュリティも充実しているが、この分野においては、それまでの業界の価格帯を大きく引き下げて、「ニーズはあるものの、経済的な負担から利用できなかった人々」にそのサービスを提供した功績はとても大きいと思われる。

 

 番組の中で、現在のM&Aの意図する部分についても紹介したが、警備、ビルメンテナンス、電気工事などを一括で請け負うところまでALSOKはきたのである。

 
▼好調な業績

 業績はすこぶる好調。番組で決算発表時の市場の反応について述べたが、今期は4期連続の最高売上高更新、2期連続での営業利益と経常利益の最高益更新を見込んでいる。その増率は、売上高が11%、経常利益が45%となっており、この3月期に経常利益で50億円以上となった879社における今期経常利益増率見込みで19位という素晴らしい数字である。

 
▼おもてなしの心で、守る

 リスクの分だけ警備がある。防犯、防災のため、「日本国民の安心・安全を"ありがとうの心で"守る」。それこそが、ALSOKが標榜し、また実際に行ってきたことであると私は考えている。

 東京オリンピックの開催が決定した。インフラ整備、建設の現場でもALSOKは必要である。そして、大会期間、何がなんでも「安心」と「安全」で守り抜くことは必須であろう。

 但し、もうひとつ警備会社・警備協会が守らなくてはならないものがあるように思う。それは、「おもてなしの心」を訴求して決まった以上、「日本らしい警備会社の気配り」を提供することだ。守らなくてはならないものは、日本のプライド、そして、海外からの日本に対する評価そのものである。「日本へ行ってよかった」と言われて、それは初めて結実する。そして、そのことをALSOKが認識していることを今回の収録で私は知った。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 「守る」企業が支えてくれている「安全・安心」は、何事もなければ当たり前のように感じてしまうかもしれませんが、決して当たり前ではないんですよね~。
 2020年の東京オリンピック、ALSOKの縁の下での活躍にも注目したいと思いました。

 なお、放送中もご案内ありましたとおり、ALSOKからはリスナープレゼントをいただいています。
 別途本ページで告知されますので、ふるってご応募くださいね。

 また来週の「今日の1社」も、お楽しみにっ!

(関連リンク集)
■ALSOK 株主・投資家情報
■ALSOK 説明会資料・動画
■ALSOK CM紹介

代表取締役社長の青山様と。
代表取締役社長の青山様と。