一日の始まりはパソコンを立ち上げて、Yahoo!などのポータルサイトを見る。というライフスタイルが一般的になって、もうだいぶ経過しました。それが最近ではスマートフォンや、タブレットなど端末が多様化してきています。
ウェブサイトの数は天文学的数字に達し、そこかしこに「バナー広告」とよばれるインターネット広告が設置されています。これを「クリック」すると広告主のサイトなどに移動し、そこから購買行動などにつながるわけです。
これらの大量のインターネット広告媒体を束ねる「アドネットワーク」を構築し、「実際に閲覧者がクリックや購買行動などのアクションをとったかどうか」に応じて報酬を支払うのが、いわゆる「アフィリエイト広告」(成功報酬型広告)です♪
4月23日放送の「アサザイ 今日の1社」には、この分野におけるトッププレイヤー、ファンコミュニケーションズ(2461・東証一部) 代表取締役社長の柳澤安慶様にお越しいただきましたっ!
インタビュアー・井上哲男もかねてから同社のバリュエーションに注目していたということです。
定量分析がキラリと光る取材後記をどうぞお読みください!
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取材後記
ファンコミュニケーションズ(2461)(東証一部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の柳澤安慶様
「利益率も、成長性も」
▼際立つROE
この3月7日にジャスダックから東証一部に昇格。アベノミクス相場が始まって以来、その成長性と利益率の高さから株価は大きく上昇し、新興市場における日々の上昇率上位に何度となく顔を出したが、この相場が始まる前、ファンドマネージャーの間では「割安だよね」と、よく皆が口にしていた。
今日は経営指標に関する井上定量分析の独壇場。番組でも紹介したが、前期(2013年12月期)までの3期の株主資本利益率を書くと、ROEは23.3%、29.8%、34.9%となり、平均は29.3%となる。(2011年に同社は単独決算から連結に決算方式を変更しており、同期については単独ROEを算出して平均を算出した。累計方式ではないことに注意)これは取得可能な3319社中60位、サービス業345社の中では14位と極めて高い順位に位置する。同指標を選考基準とするJPX400がその名のとおり400銘柄あること、時価総額が昨日時点で1400億円を超えていることなどを考慮すると、いつか組み入れられても全然おかしくない銘柄である。
▼加速する成長性
成長性も極めて高い。2005年11月に上場して1ヵ月後の12月を基準として昨年12月期までの8期のグロースは、売上高が5.3倍、経常利益が5.4倍、最終利益が5.7倍になっている。これは、8期の決算が開示されており、その基準期の売上高が40億円以上あった2937社中、売上高の伸び率はなんと13位、経常利益、最終利益もそれぞれ85位、123位と素晴らしい順位だ。上場時に「ビジネスモデルはおもしろいが、参入障壁は高くないのではないか」と疑問を呈したアナリストがいたが、見事にそれが杞憂に終わったことをこの数字は表している。
そして、その成長率がさらに加速している。前12月期は前々期比で、売上高が57%増、経常利益が79%増、最終利益が56%増と大きな伸びとなったが、今期はさらに売上高が33%増、経常利益も33%増、最終利益が35%増を見込んでいるのである。スマホの普及率上昇の効果はこのように"驚異的"ともいえるのだ。
まだまだファンコミの数字から目が離せない。というよりも、東証一部に昇格したことにより、そうでなくても機関投資家や外国人の評価、株主構成が高い銘柄ではあったが、これらの投資家の注目度はさらに高まっていくと考えられる。(了)
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取材後記は、以上です。
今回は数字が全てを物語っている、という感じですね~。
アフィリエイト広告は、成果が出て初めて報酬が支払われる仕組みです。その中で成長してきたファンコミュニケーションズは、成果を出し続けてきた、ということかと思います。
放送中にも紹介があったように、スマートフォンの普及により、海外展開もより進めやすくなっているということですから、今後の同社の利益率・成長性も注目ですね♪
また次回の「今日の1社」もお楽しみに!
(関連リンク集)
■ファンコミュニケーションズ ウェブサイト
■ファンコミュニケーションズ 公式Twitter
代表取締役社長の柳澤安慶様と。素敵な笑顔です。